秋田県立秋田北鷹高等学校

秋田県立秋田北鷹高等学校

秋田県立秋田北鷹高等学校は、秋田県北秋田市伊勢町に位置する公立の高等学校です。2011年、北秋田市内の4つの高校（秋田県立鷹巣農林高等学校、秋田県立鷹巣高等学校、秋田県立米内沢高等学校、北秋田市立合川高等学校）を統合して誕生しました。旧鷹巣農林高等学校の校地を新たに整備し、北秋田市唯一の総合制高等学校として、新たな歴史を刻んでいます。

概要

本校は、普通科と農業科を設置しており、生徒一人ひとりの個性と進路希望に応じた多様な学びの場を提供しています。普通科には、特別進学コース、探求コース、キャリアコース、スポーツコースが設けられ、進学から就職まで、幅広いニーズに対応しています。農業科では、生物資源科と緑地環境科があり、環境土木コースと森林環境コースを通じて、地域社会に貢献できる専門的な知識・技術を習得できます。

校名には、「北」は北国、県北部、そして北秋田市を意味し、「鷹」は学校が位置する鷹巣地区と、大空を力強く舞う鷹の姿が込められています。さらに、「秋田」を冠することで、全国へ向けて学校の魅力を発信していこうという意気込みを表しています。

開校当初は、東日本大震災の影響で入学式が1週間遅れるという困難もありましたが、生徒たちは互いに支え合い、新たな学校文化を築き上げてきました。広範囲な地域から様々な目標を持った生徒が集まり、遠方からの生徒のために男子寮も完備されています。

特色ある活動

秋田北鷹高等学校は、学業だけでなく、部活動や地域貢献活動も活発です。

全国レベルの活躍：フェンシング部と弓道部は全国大会で上位入賞を果たし、スキー部と相撲部は全国大会で優勝するなど、目覚ましい成果を上げています。その他、ソフトテニス部、陸上競技部、かるた部も全国大会に出場しています。
地域への貢献活動：放置林の間伐や枝打ちなどの森林・木材活用事業や、農作物、花卉、野菜苗の販売などを通して、地域社会に貢献しています。
課題研究の実施：生徒たちは、自殺対策、ゴミ対策、移住・定住対策、防災・減災対策といった地域社会の課題からテーマを選び、2年間にわたる探求活動に取り組んでいます。

基本理念と目指す学校像

本校は、「多様なコースの設置と体験重視及びアグリビジネス教育の充実により新しい時代を創造する人間を育成する」ことを基本理念としています。また、「県北地区の核として、21世紀の県北に活力を与える学校」を目指し、地域社会の発展に貢献できる人材育成に力を入れています。

沿革

1999年：秋田県教育委員会が高校の統廃合の方針を示す。
2005年：北秋田市が発足。秋田県教育委員会が県立3校の統合を決定。北秋田市長が市立合川高校を含めた4校統合を提案。
2010年：統合高校の名前が秋田北鷹高等学校に決定。
2011年：秋田県高等学校強化拠点校に指定。4校が統合し、秋田北鷹高等学校が開校。開校式を実施。
2012年：野球場などの建設工事が完了。
2013年：文部科学省スーパーサイエンスハイスクール（開発型）に指定。
2015年：秋田県高等学校強化拠点校に指定。
2016年：台湾国立龍潭高級中学と姉妹校提携。
2018年：秋田県高等学校強化拠点校に指定。県内の高校で初のJGAP認証を取得。

基礎データ

所在地：秋田県北秋田市伊勢町1-1
設置学科：全日制課程（普通科、生物資源科、緑地環境科）
アクセス：JR奥羽本線鷹ノ巣駅、秋田内陸縦貫鉄道鷹巣駅から徒歩20分。秋北バス北秋田市民ふれあいプラザ前バス停から徒歩10分

象徴

校章：4校の統合を象徴し、北鷹の「北」と「鷹」をモチーフに、大空への飛翔と調和を表現。
校歌：工藤和久作詞、荒谷浩補作、高野豊昭作曲。
制服：男女ともにブレザーを採用。

部活動

多彩な運動部と文化部があり、生徒たちはそれぞれの興味や才能を伸ばしています。

施設

鷹巣農林高等学校の敷地内に、最新の設備を備えた校舎、体育館、セミナーハウス、グラウンドなどが整備されています。特に、28.3haの広さを誇る演習林は、東京ドーム6個分に相当し、農業科の生徒たちの実習の場として活用されています。

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