秋田県道111号桂瀬笹館線

秋田県道111号桂瀬笹館線

秋田県道111号桂瀬笹館線は、秋田県北秋田市から大館市へと至る一般県道です。しかし、その全線が舗装されているわけではなく、市境部分には通行不能区間が存在することが特徴です。

概要

この県道は、北秋田市浦田で国道105号から分岐し、東へと進みます。阿仁川を渡り、秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線と交差して桂瀬駅を通過。北秋田市立森吉中学校を過ぎると、道は山間部へと入り込み、小猿部川に沿って北秋田市明利又まで進みます。ここから先は未舗装道路となり、さらに川の上流へと向かうにつれて、通行不能区間が現れます。

一方、大館市比内町谷地中（小柄沢・立又鉱山跡付近）からは、再び未舗装の路線が始まり、北上します。弥助集落からは改良済みの舗装区間となり、大巻集落まで北上すると、終点まではのどかな田園風景が広がります。そして、大館市比内町笹舘の水無交差点で国道285号に接続し、終点を迎えます。

また、北秋田市明利又から分岐する仙戸石林道（未舗装）を進むと、竜ヶ森山頂への登山口や竜ヶ森キャンプ場があり、レクリエーションの拠点ともなっています。

路線データ

総延長：26.300 km
実延長：23.560 km
起点：秋田県北秋田市浦田字家の下10番1地先（国道105号交点）
終点：秋田県大館市比内町笹館字水無96番3地先（水無交差点・国道285号交点）
未供用区間：北秋田市仙戸石沢外3国有林2143林班ロ2小班 - 大館市比内町大葛外3字丹内沢外5国有林137林班ロ小班

歴史

1972年（昭和47年）11月9日 - 秋田県道に認定。
1982年（昭和57年）4月1日 - 一般国道285号の終点が変更され、当県道と接続。
2014年（平成26年）3月25日 - 通行不能区間が未供用区間となる。

路線状況

冬期閉鎖区間

区間：北秋田市七日市明利又 - 北秋田市仙戸石沢国有林
期日：11月下旬 - 5月初旬
区間：大館市比内町糸柄沢国有林 - 大館市比内町谷内中弥助
期日：11月下旬 - 4月中旬

交通不能区間

北秋田市仙戸石沢国有林 - 大館市比内町小柄沢国有林、2.7 km

地理

交差する道路

国道105号
国道285号

沿線の施設

秋田内陸縦貫鉄道 秋田内陸線
桂瀬駅
北秋田市立森吉中学校
* 竜ヶ森登山口、キャンプ場（仙戸石林道経由）

秋田県道111号桂瀬笹館線は、変化に富んだ地形と、それに伴う自然の美しさを堪能できるルートです。しかし、通行不能区間や冬期閉鎖があるため、事前に道路状況を確認することが重要です。沿線には、鉄道駅や学校、キャンプ場などがあり、地域住民の生活やレクリエーションを支える役割も担っています。

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