秋田県道32号仁賀保矢島館合線

秋田県道32号仁賀保矢島館合線

秋田県道32号仁賀保矢島館合線は、秋田県にかほ市から由利本荘市に至る主要地方道です。この道は、にかほ市のJR羽越本線仁賀保駅附近の国道7号交点から南へ向かって始まります。道を進むと黒潟の周囲で開けているワインディングロードを走り、由利本荘市西沢にある大谷地池の北側を巡ります。

道は、由利本荘市矢島町城内にちかい花立牧場を通過した後、秋田県道58号象潟矢島線と接続します。この地点から進路は北東に変わり、狭い未改良区間に突入します。特に由利本荘市矢島町荒沢上針ケ岡では、ここで再度秋田県道58号と分岐し、由利高原鉄道矢島駅の近くを通ります。

引き続き、由利本荘市矢島町元町で国道108号に合流し、その後同じ地内で国道108号から離れ、長泥橋を渡ると山間部へと入ります。この最後の部分では、舗装状態が良いものの多くの未改良区間が散見され、特に冬季には旧矢島町と旧東由利町にかかる旧町境付近が閉鎖されることがあります。

路線データ

• - 総延長: 53.322 km
• - 実延長: 53.119 km
• - 起点: 秋田県にかほ市平沢字家妻61番1（郵便局前交差点、国道7号・秋田県道166号仁賀保停車場線交点）
• - 終点: 秋田県由利本荘市東由利舘合字前谷地8番8（国道107号交点）

歴史

この道路は1972年3月30日に秋田県道として認定され、1993年5月11日には建設省により主要地方道として指定されました。

路線状況

重複区間

• - 秋田県道58号象潟矢島線（由利本荘市矢島町城内 - 矢島町城内）、約6.6km
• - 国道108号（由利本荘市矢島町元町・地内）、203 m
• - 秋田県道34号羽後向田館合線（由利本荘市東由利田代字沖田・交点 - 由利本荘市東由利舘合字前谷地・終点）

冬期閉鎖区間

• - 区間: 由利本荘市矢島町中屋敷 - 由利本荘市東由利須郷
• - 期日: 11月中旬から5月中旬まで

この道路には現在、交通不能区間はありません。

地理

この道路は、にかほ市から由利本荘市を通過し、多くの自然美と地域の名所を結んでいます。特に沿線には、仁賀保郵便局や八塩ダム、大谷地池、南由利原高原青少年旅行村、鳥海高原矢島花立牧場公園、矢島総合支所、矢島郵便局、秋田銀行矢島支店、由利高原鉄道矢島駅、さらに秋田県立矢島高等学校（由利本荘市立矢島中学校を併設）が存在します。このように、秋田県道32号仁賀保矢島館合線は、地域の交通手段であると同時に、観光や地域振興にも寄与している重要な道と言えるでしょう。

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