秦澄美鈴

秦 澄美鈴（はた すみれ）

秦澄美鈴は1996年5月4日に大阪府八尾市で生まれた陸上競技選手で、特に走幅跳での活躍が光る選手です。同時にファッションモデルとしても活動しており、その多才さが注目されています。彼女は八尾市立北山本小学校で6年間水泳に励み、次に八尾市立桂中学校ではバスケットボール部に参加していました。

高校の大阪府立山本高等学校に進学後、彼女は陸上部に入部し、短距離と走高跳を始めました。武庫川女子大学に進学すると、跳躍競技のコーチにその才能を見いだされ、特に走幅跳に注力し始めました。本格的に競技活動をスタートさせたのは大学3年生の頃でした。

彼女は2019年4月から2024年1月31日までシバタ工業株式会社に所属。2019年6月には第103回日本陸上競技選手権大会で女子走幅跳に初優勝を果たしました。その後、2022年7月に行われたオレゴン世界陸上で日本代表として初選出され、注目を浴びました。

2023年にはカザフスタン・アスタナでの第10回アジア室内陸上に出場し、6m64の記録で室内競技における日本新記録及び大会記録を樹立しました。この大会で彼女は国際大会初優勝を飾り、その実力を証明しました。

同年6月の第107回日本陸上競技選手権でも女子走幅跳に出場し、3年連続で4度目の優勝を果たすという快挙を達成しました。これは池田久美子以来16年ぶりのことです。また、2023年7月にはタイ・バンコクで開催されたアジア陸上競技選手権大会にて、6回目のジャンプで6メートル97を記録し、日本新記録を打ち立てました。

この記録は2006年の池田久美子によるものを11センチ更新し、彼女の実力がいかに高いかを物語っています。また、この成果によって2023年世界陸上競技選手権および2024年パリオリンピックの参加標準記録もクリアしました。

2024年からは住友電工陸上競技部に所属し、現在も走幅跳に専念して活動しています。2024年4月には兵庫リレーカーニバルで6ｍ39を跳び、見事5連覇を達成しました。さらに、同年6月の日本選手権では6ｍ56を記録し、4年連続5度目の優勝も果たしました。

しかし、2024年のパリオリンピック予選では3回目の跳躍で6m31を記録したものの、全体26位となり決勝進出は逃しました。これまでの彼女の成績は素晴らしいものであり、今後の活躍にも大いに期待が寄せられています。

主な成績

• - 2020年2月: 日本陸上選手権室内競技 優勝（6m28）
• - 2020年7月: 大阪陸上競技選手権大会 優勝（6m25）
• - 2020年8月: セイコーゴールデングランプリ東京 優勝（6m24）
• - 2021年: Japan Athlete Games 優勝（6m35）
• - 2023年2月: 第10回アジア室内陸上 優勝（6m64、日本新記録）
• - 2023年7月: 2023年アジア陸上競技選手権大会 優勝（6m97、日本新記録）

彼女のこれまでの成果は、今後ますますの成長と活躍へと導いてくれることでしょう。

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