秩父鉄道7500系電車

秩父鉄道7500系電車は、秩父鉄道が保有する通勤形電車です。本項では、7500系に加え、2両編成の7800系についても解説します。

概要

7500系は、老朽化した1000系電車の代替として、東急大井町線で活躍していた東急8090系を譲り受け、改造した車両です。種車である東急8090系5両編成のうち、3両（1・4・5号車）を譲受し、秩父鉄道での運用に合わせて3両編成に改造されました。2010年3月25日から営業運転を開始しています。

三峰口方の先頭車であるデハ7500形（元クハ8090形）は、電動車化改造を受けています。中間車のデハ7600形（元デハ8190形）は、パンタグラフがシングルアーム型から菱形に戻され、さらに増設も行われました。パンタグラフ増設に伴い、設置場所を確保するため冷房装置が1基撤去されています。外観は、前面の帯が7000系電車と同様の緑色から黄色へのグラデーションに変更され、側面の帯も緑色に変更されました。

車内は、バリアフリー対応として車椅子スペースが設けられたほか、ドアチャイムとドア開閉表示灯、客用扉の開閉ボタン、LED式車内案内表示器が新たに設置されました。また、デハ7600形には貫通路開戸が追加されています。

7800系

7800系もまた、1000系電車の置き換えを目的に、東急8090系を改造した車両です。2013年3月16日のダイヤ改正から営業運転を開始しました。

7500系が3両編成であるのに対し、7800系はデハ7800形とクハ7900形の2両固定編成（Mc - Tc）となっています。種車は東急大井町線で使用されていた東急8090系5両編成の中間電動車2両（2・3号車）で、2両とも先頭車化改造を受けました。羽生方の車両は電装解除されています。改造内容は7500系と同等のものも含まれています。

改造された先頭車の形状は、中間車の骨組みを活かして強度を持たせたため、8090系の先頭車を流用した7500系とは大きく異なっています。

第一編成である7801編成は、東急テクノシステムで改造を受け、2012年12月に出場しました。その後、2013年度にも6両が改造され、計4編成8両が、他の3両編成の7500系と共通運用されています。

7801編成は、7500系の7507編成と改造元の編成が同じである点が特徴です。

編成表

（省略）

備考

7502編成は2014年9月23日から「秩父ジオパークトレイン」としてラッピングされ運行されています。

7505編成は2015年12月20日から「秩父三社トレイン」としてラッピングされ運行されています。

7507編成は2019年11月2日から「彩色兼備」としてラッピングされ運行されています。

7503編成は2019年3月2日からラグビーワールドカップ2019大会に合わせて「ラグビーワールドカップトレイン」としてラッピングされ運行されました。大会終了後もラッピングは剥がされずに運行されています。

7501編成は2021年4月3日から「超平和バスターズトレイン」としてラッピングされ運行されています。

参考文献

交友社『鉄道ファン』2010年5月号

外部リンク

秩父鉄道で活躍する車両 - 秩父鉄道ホームページ
* 編集長敬白：東急8090系が秩父鉄道7500系に。 - 鉄道ホビダス（インターネットアーカイブ）

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