稀見理都

稀見理都（きみ りと）は、美少女コミック研究家、マンガ家インタビュアー、ライターとして知られる人物です。4月28日生まれ。アメリカではHentai・Specialistという肩書きを持ち、サークル「フラクタル次元」を主宰しています。「棋見 理と」（読みは同じ）名義では、将棋マンガ研究家としても活動しています。

略歴

横浜市立大学出身で、朱鷺田祐介が立ち上げたSF研究会に所属していました。2008年からは同人誌『エロマンガノゲンバ』を編集、出版しています。この活動を通じて、エロマンガ研究の第一人者としての地位を確立しました。

彼女は、『増補エロマンガ・スタディーズ』（ちくま文庫、永山薫）の監修や、『いちきゅーきゅーぺけ』（白泉社、甘詰留太）のエロマンガ時代考証を担当するなど、その専門知識を活かして多岐にわたるプロジェクトに関わっています。

企画「エロマンガとSF」は第24回暗黒星雲賞を受賞しており、その研究が高く評価されていることが伺えます。2015年には、カリフォルニアで開催された北米最大のアニメイベント「アニメ・エキスポ」にHentai・Specialistとしてゲスト招待され、講演を行いました。これは、彼女の国際的な活躍を示すものでしょう。

近年では、『ヤングコミック』2020年6月号より連載開始されたハガキ職人・三峯徹の伝記漫画『少年画報社版 人物日本の歴史 三峯徹』（金平守人）にて監修を担当するなど、活動の幅を広げています。

『マンガ論争』（マンガ論争編集部）には、主にエロマンガに関する記事を執筆しており、その深い知識と分析が評価されています。また、『マンガで食えない人の壁』（トキワ荘プロジェクト）では話し手として参加し、自身の経験を語っています。

SF好きとして知られており、SF大会を怖がる大井昌和をSF大会に誘うなど、ユーモラスな一面も持っています。永山薫からは「二代目・永山薫を襲名しないか」と誘われたものの、「ありがとうございます。だが断る！」と丁寧に断ったというエピソードも残っています。

著書の一つである『エロマンガ表現史』は、2018年3月30日に北海道より有害図書指定を受けています。これは、彼女の作品が社会に与える影響の大きさを物語る出来事と言えるでしょう。

著書

『エロマンガノゲンバ』：三才ブックス
『エロマンガノゲンバ　マンガ図書館Z版』(電子書籍) : Jコミックテラス
『エロマンガ表現史』：太田出版

編集

アダルトメディア年鑑2024（2023年12月26日、イースト・プレス）安田理央と共同編集。執筆も兼ねる。

関連項目

永山薫
大井昌和
甘詰留太
とり・みき - ペンネームの由来元

外部リンク

稀見理都 (@kimirito) - X（旧Twitter）
えろまんがけんきゅう（仮） - 稀見が管理人をしているサイト（同サイトのプロフィールを参照）
* 稀見理都：公開作品 - マンガ図書館Z

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