稚内市立宗谷中学校

概要

稚内市立宗谷中学校は、北海道稚内市に所在する公立中学校です。宗谷、清浜、宗谷岬、峰岡、東浦、富磯地区を主な通学区域としています。特に、北海道最北端に位置する宗谷岬から南西へ約5kmという立地から、中学校としては日本最北端に位置することで知られています。

学校は、市の産業教育実践研究指定校として、地域と連携したユニークな教育活動を展開しています。宗谷漁業協同組合や稚内地区水産技術普及指導所などの指導を受け、タコやホタテの燻製製造、ホッカイシマエビの養殖といった水産加工に関する実践的な学習に取り組んでいます。これらの活動は、生徒たちが地域の産業を理解し、将来のキャリア形成に繋がる貴重な経験となっています。

学校データ（令和5年4月1日現在）

学級数: 3
生徒数: 29名（男子19名、女子10名）
本務教員数: 9名
本務職員数: 3名
学校給食: あり
へき地学校指定級: 3級

生徒数は比較的少ないですが、その分、教員と生徒の距離が近く、きめ細やかな指導が行われていると考えられます。

沿革

宗谷中学校は、1967年に大岬、宗谷、富磯の旧3中学校を統合して現在地に設置されました。開校以来、地域社会と連携し、特色ある教育活動を展開してきました。

1967年: 大岬、宗谷、富磯の旧3中学校を統合し、現在地に設置。
1968年: 稚内市産業教育実践研究校に指定。
1969年: 産業教育実習室を建設。
1971年: 交通安全研究校に指定。
1973年: 臨海実習室（増養殖研究所）を建設。
1983年: 北海道教育委員会から交通安全教育実践校に指定。
1987年: 稚内市沿岸漁業後継者育成センターを建設。
2000年: 新校舎が竣工。
2001年: 体育館が完成。

これらの沿革からも、宗谷中学校が地域とともに歩み、常に時代の変化に対応しながら教育活動を充実させてきたことが分かります。

学校周辺

学校のすぐ近くには、日本最北端の地である宗谷岬があります。宗谷岬は観光地としても有名であり、自然豊かな環境が学習環境にも良い影響を与えていると考えられます。

交通

JR稚内駅から宗谷バス天北宗谷岬線で約41分、「宗谷中学校前」バス停下車。1日7往復バスが運行しています（2012年4月現在）。また、国道238号線が学校の近くを通っています。

関連情報

稚内市
稚内市立大岬小学校
日本一の一覧
北海道中学校一覧

外部リンク

稚内市立宗谷中学校

宗谷中学校は、日本最北端という地理的な特徴だけでなく、地域に根ざした教育活動を積極的に展開している点が大きな魅力です。生徒たちは、この場所でしかできない体験を通して、豊かな人間性と社会性を育んでいることでしょう。

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