種子島久照

種子島久照（たねがしま ひさてる）

種子島久照は、江戸時代後期の薩摩藩士で、種子島氏第22代当主です。宝暦10年（1760年）に種子島久芳の子として生まれました。幼名は鶴袈裟、通称は弾正、佐渡。初名は庸時、後に久柄と改名しています。

生涯

明和6年（1769年）に元服し、藩士としての道を歩み始めました。寛政元年（1789年）には、初めて種子島を訪れています。安永9年（1780年）には、犬追物の射手を務めるなど、武芸にも秀でていたことが伺えます。

天明8年（1786年）、父である種子島久芳の隠居に伴い家督を相続し、種子島島主となりました。この際、藩主である島津重豪より「久」の字を賜り、名を久照と改めました。以降、種子島の領主として藩政に尽力しました。

文化11年（1814年）に55歳で死去しました。

系譜

父：種子島久芳
母：於千 - 新納久門の娘
正室：島津久濃の娘

子女
男子：種子島久道

人物

種子島久照は、種子島氏の当主として、藩政に携わる一方で、武芸にも優れていた人物であったと考えられます。島津重豪から「久」の字を賜ったことからも、藩からの信頼も厚かったことがうかがえます。種子島の歴史において重要な役割を果たした人物の一人です。

参考資料

東京大学史料編纂所「種子嶋家譜」

もう一度検索