稲畑香料

稲畑香料株式会社について

稲畑香料株式会社は、大阪市淀川区に本社を構える香料メーカーです。その歴史は1890年に始まり、長年にわたり香料業界での地位を確立しています。現在は、食品香料や香粧品香料、さらには食品素材の製造と販売を行っており、日本国内外で広く展開しています。

企業の成り立ち

創業からの歩み

稲畑香料のルーツは明治23年、1880年代の京都にまで遡ります。当初は稲畑勝太郎が「稲畑染料店」を設立し、合成染料の直輸入を開始しました。1897年には本社を大阪へ移転し、フランスから香料の輸入を開始しました。これが、香料事業のスタートとなりました。1918年に事業を組織変更し、株式会社稲畑商店を設立しました。1926年には香料部門が独立し、「合資会社稲畑香料店」という新たな社名で香料の直接輸入と製造販売を行うようになりました。

歴史的なマイルストーン

その後も企業成長を続け、1943年には「稲畑合資会社」に改名し、1947年には塚本工場を設立しました。1966年には株式会社に組織を改め、現在の「稲畑香料株式会社」という名称に変わりました。1988年には関東工場を新設し、1994年には現在の大阪工場を新たに設立しました。

品質向上に向けた取り組みも続き、1999年にはISO 9001の認証を取得、これに続き2002年にはISO 14001の認証も取得しました。さらには、中国浙江省にAMBROSIA嘉興工場を設立するなど、国際的な展開も強化しています。2012年には大阪本社のクリエイティブセンターを新たに設置し、2013年には関東工場がFSSC22000の認証を受けることとなりました。

現在のビジネス

いま稲畑香料株式会社は、食品や化粧品分野において、さまざまな香料を提供し、多くの顧客のニーズに応えています。香料の輸入に加え、高品質な製品を製造する技術力にも定評があり、国内外問わず数多くの企業と取引を行っています。また、2017年には中国浙江省に「稲畑香料（平湖）有限公司」を設立し、さらなる国際展開を目指しました。しかし、2018年にはAMBROSIA嘉興工場を閉鎖しました。

東京オフィスは2019年に移転し、現在の「東京イノベーションセンター」と名付けられ、研究開発に力を注いでいます。

施設情報

• - 本社・工場: 大阪市淀川区田川3丁目5番20号
• - 東京イノベーションセンター: 東京都中央区日本橋小舟町4-12
• - 関東工場: 茨城県常総市大生郷町6140番地4

まとめ

稲畑香料株式会社は、119年以上の歴史を有する香料メーカーとして、今日も着実に成長を遂げています。食品や香粧品などの分野で、多様な香料を提供し続け、顧客の期待に応えています。今後も新たなチャレンジを続けながら、品質と技術の向上を図っていくことでしょう。

もう一度検索