積木鏡介

積木鏡介

積木鏡介（つみき きょうすけ、1955年9月1日 - ）は、東京都出身の日本の小説家です。和光大学経済学部を卒業後、1998年に第6回メフィスト賞を『歪んだ創世記』で受賞し、乾くるみ、浦賀和宏と共にデビューしました。

作風

積木鏡介の作品は、独特の装飾過多な文体と、古典的なメタフィクションの手法を大胆に取り入れた作風が特徴です。特に、フレドリック・ブラウンを深く敬愛しており、その影響は第二作『魔物どもの聖餐』のネタや、カバー見返しの「作者のことば」からも見て取れます。

経歴

2004年以降、清涼院流水の『秘密屋文庫 知ってる怪』に解説文を寄稿して以降は目立った活動が見られませんでしたが、2012年に清涼院流水が立ち上げたプロジェクト「The BBB」（Breakthrough Bandwagon Books）に参加し、活動を再開しました。2013年4月からは、新作「都市伝説刑事」シリーズを電子書籍で発表しています。このシリーズは清涼院流水による英訳版も販売されており、海外の読者にも親しまれています。

作品リスト

単行本

すべて講談社ノベルスから刊行
『歪んだ創世記』（1998年2月）
『魔物どもの聖餐（ミサ）』（1998年6月）
『誰かの見た悪夢』（1999年8月）
『芙路魅（ふじみ）』（2002年4月） - 講談社ノベルス創刊20周年記念「密室本」

アンソロジー収録作品

「マ★ジャ」 - 『闇のトラペゾヘドロン ――The Hommage to Cthulhu』（創土社、2014年8月）

都市伝説刑事シリーズ

「The BBB」で発表されている連作短編シリーズで、電子書籍の形式で日本語版と英訳版が販売されています。

都市伝説刑事 事件1: メリーさんのメール （2013年4月）
都市伝説刑事 事件2: ひとりかくれんぼ （2013年11月）
都市伝説刑事 事件3: くねくね（踊る白い影） （2014年12月）
都市伝説刑事 事件4: 鮫島事件 （2016年8月）
都市伝説刑事 事件5: 学校の七不思議 Vol.1（2017年10月）
都市伝説刑事 事件5: 学校の七不思議 Vol.2（2018年6月）
都市伝説刑事 事件5: 学校の七不思議 Vol.3（2018年8月）

外部リンク

The BBB 積木鏡介 - 清涼院流水が立ち上げた英語圏進出プロジェクトの著者ページ。
* 積木鏡介 (@tumikikyousuke) - X（旧Twitter）

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