空白文字とは？意味をやさしく解説 - サードペディア百科事典

空白文字とは

空白文字とは、タイポグラフィやプログラミングにおいて、水平方向や垂直方向の空白を表すために用いられる文字のことです。文字として扱われますが、多くの場合、画面上には何も表示されません。しかし、テキストのレイアウトや構造を定義する上で、非常に重要な役割を果たしています。

空白文字の種類と役割

最も一般的な空白文字は、単語と単語の間を区切るために使われるU+0020のスペースです。ラテン文字、ギリシア文字、キリル文字など、多くの西洋文字で使用されています。

キーボードからは、通常スペースキーを押すことで入力できます。また、Tabキーで水平方向の空白を、ReturnキーまたはEnterキーで垂直方向の空白（改行）を入力できます。

初期のコンピュータゲームでは、画面の描画に空白文字が利用されることもありました。

空白文字とデジタルタイポグラフィ

デジタル環境では、空白文字は他の文字と同様に扱われます。しかし、アプリケーションによっては、空白文字に独自の意味を持たせることがあります。

例えば、テキストエディタでは、スペース、タブ、改行をそれぞれ異なる方法で解釈します。Webブラウザでは、複数の連続した空白を一つにまとめて表示することがあります。

Unicodeにおける空白文字

Unicodeでは、さまざまな種類の空白文字が定義されています。以下に、その一部を紹介します。

Unicode	文字	説明
-	--	---------------
U+0020	SPACE	通常のスペース。単語間の区切りなどに使用。
U+0009	HT	水平タブ。
U+000A	LF	改行（ラインフィード）。
U+000B	VT	垂直タブ。
U+000C	FF	改ページ（フォームフィード）。
U+000D	CR	復帰（キャリッジリターン）。
U+0085	NEL	次の行。
U+00A0	NBSP	ノーブレークスペース。改行されないスペース。
U+1680	OGHAM SPACE	オガム文字用のスペース。
U+2000	EN QUAD	全角スペースの2分の1の幅のスペース。
U+2001	EM QUAD	全角スペース。
U+2002	EN SPACE	全角スペースの2分の1の幅のスペース。
U+2003	EM SPACE	全角スペース。
U+2004	THREE-PER-EM SPACE	全角スペースの3分の1の幅のスペース。
U+2005	FOUR-PER-EM SPACE	全角スペースの4分の1の幅のスペース。
U+2006	SIX-PER-EM SPACE	全角スペースの6分の1の幅のスペース。
U+2007	FIGURE SPACE	数字用の幅のスペース。
U+2008	PUNCTUATION SPACE	約物用の幅のスペース。
U+2009	THIN SPACE	細いスペース。
U+200A	HAIR SPACE	極細のスペース。
U+2028	LINE SEPARATOR	行区切り文字。
U+2029	PARAGRAPH SEPARATOR	段落区切り文字。
U+202F	NARROW NO-BREAK SPACE	幅の狭いノーブレークスペース。
U+205F	MEDIUM MATHEMATICAL SPACE	中間の幅の数学用スペース。
U+3000	IDEOGRAPHIC SPACE	全角スペース（日本語などの全角文字で使用）。

空白文字