立田川部屋

立田川部屋の歴史と成り立ち

立田川部屋（たつたがわべや）は、日本の伝統的な相撲組織である日本相撲協会に属していた時津風一門の相撲部屋です。この部屋は1968年に設立され、その後にわたる数々の歴史的出来事が相撲界においての立田川部屋の位置付けに大きな影響を与えました。

設立の経緯

1968年12月、第35代横綱である双葉山を母体にする時津風親方が急逝しました。その後、部屋付き親方であった立田川（第42代横綱・鏡里）が後を引き継ぐこととなります。しかし、先代である時津風親方が遺言で引退したばかりの13代錦島に部屋の後継者を指名していたことが発覚し、立田川は年寄名跡を返上しました。そして1971年9月に新しく立田川部屋を設立しました。

新しい部屋の立ち上げにあたって、立田川は他の年寄たちと共に新弟子を迎え入れました。彼らは10代立田山（元大関・大内山）、10代錣山（元小結・若葉山）、7代式秀（元小結・潮錦）、9代二十山（元関脇・青ノ里）です。しかし、関取（幕内力士）が育つまでには時間がかかり、十両での高道一人しか誕生しませんでした。

部屋の発展と後の事情

時津風部屋から移籍してきた元関脇の青ノ里は、立田川部屋で年寄・二十山を名乗り、若い力士たちへの指導にあたりました。1988年4月、立田川が停年を迎えると、青ノ里は同年2月に師匠から年寄名跡を受け継ぎました。部屋はその後、千代田区飯田橋に移転し、さらに葛飾区新小岩へと位置を移します。

新しい環境で、福ノ里（現：若者頭）や直弟子の敷島、十文字、豊桜らが関取に昇進し、部屋の名声を高めていきました。しかし、2000年11月場所での停年を控える同年9月場所を最後に立田川部屋は閉室となり、所属力士は陸奥部屋へと移籍しました。

立田川部屋の最終所在地とプロフィール

立田川部屋の最終的な所在地は東京都葛飾区新小岩3-28-21で、最寄り駅はJR総武線新小岩駅から徒歩15分の位置にありました。三代目立田川は喜代治（横綱・鏡里）、四代目は盛（関脇・青ノ里）という著名な力士が名を連ねています。

所属力士の実績

立田川部屋には幕内力士として敷島勝盛（前1・千葉）、十文字友和（前14・青森）、十両の豊桜嘉人（十8・広島）などが名を残しました。彼らは後に陸奥部屋に移籍してからも、それぞれの力士として活躍を続けました。

以上が立田川部屋の歴史です。この部屋は日本の相撲界において重要な役割を果たしましたが、時の流れと共にその幕を下ろすことになりました。しかし、彼らが残した功績は、相撲界全体に引き継がれ、今もなお愛され続けています。

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