笑って許して!!

『笑って許して!!』とは

『笑って許して!!』は、1985年10月15日から1986年9月17日まで日本テレビ系列で放送されたクイズ番組です。前身番組である『クイズ笑って許して!』(1983年10月18日 - 1985年1月8日)と合わせて、2つの期間に渡って放送されました。本記事では、『クイズ笑って許して!』を第1期、『笑って許して!!』を第2期とします。

番組の概要

この番組の最大の特徴は、街行く一般の人々が、芸能人に対して率直な意見を述べるVTRを解答者が見て、その人物が誰かを当てるというクイズ形式でした。この斬新なスタイルは、後の『どちら様も!!笑ってヨロシク』や『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』といった人気番組の源流となりました。

放送時間

番組の放送時間は、以下の通りです。第2期の水曜放送では、プロ野球中継により休止となることがありました。

第1期: 火曜 19:00 - 19:30
第2期: 火曜 19:00 - 19:30 (1985年10月15日 - 1986年3月25日)
第2期: 水曜 19:00 - 19:30 (1986年4月23日 - 1986年9月17日)

出演者

番組の出演者は以下の通りです。

司会: 所ジョージ、うつみ宮土理
解答者:
1枠: 長門裕之 → 鈴木清順
2枠: 大橋ひろみ（大橋巨泉の姪） → 堀ちえみ
3枠: ゲスト
4枠: ゲスト
5枠: スペシャルゲスト
アシスタント: 福田直代 他1名

クイズのルール

番組のクイズは、街頭インタビューVTRを元に解答者が人物を当てる形式でした。

1. スペシャルゲストクイズ: 最初の問題は、スペシャルゲストを当てるクイズです。衝立の後ろにスペシャルゲストが登場し、街頭インタビューVTRから誰かを推理します。正解すると衝立が戻り、スペシャルゲストは以降、解答者として参加します。
2. 一般クイズ: 2問目以降も同様に、街頭インタビューVTRから人物を当てます。正解は似顔絵で発表され、正解者の席にはその人物のパネルが置かれます。まれに、解答者自身がクイズの対象となることもありました。
3. 誤答: 誤答すると「×」が表示され、解答者は1回休みとなります。
4. トップ賞クイズ: 1984年4月からはトップ賞クイズが導入され、トップの解答者はこのクイズに正解しないと賞品を得られなくなりました。トップ賞クイズでは、「○○と聞いて何を連想しますか」といった街頭インタビューが行われました。
5. 本人引き回しVTR: 時には、クイズの対象者が登場し、インタビューした人を驚かせる「本人引き回しVTR」が使われました。

『笑ってヨロシク』との違い

『笑ってヨロシク』との大きな違いとして、本番組は街頭インタビューをメインとし、おふざけやギャグ的な要素は少なかったです。インタビュー内容は、芸能人に対する直接的な悪口が多かったことが特徴です。また、VTRスタート時には、「VTR、回転！」のコールが使われました。

その他の情報

番組のオープニングは、所ジョージと、うつみ宮土理の口上「人の意見は十人十色」「あなたの本音が主役です」「クイズ」「笑って許して!!」で始まり、エンディングは、うつみ宮土理の「今回も随分と失礼な意見が出ましたけども、これもすべて天の声、地の声、人の声と思って、笑って」、所ジョージとうつみ宮土理の「お許し下さい」のセリフで締めくくられました。

スタッフ

番組制作には、以下のスタッフが携わっていました。

プロデューサー：広田光生、室川治久、加藤敏男
演出：小杉善信、吉川圭三、高木章雄
構成：川上伸一、北畠良
制作協力：日企
製作著作：日本テレビ

備考

地方局での放送状況や、再放送の情報については、以下の通りです。

山形県では、フジテレビ系列の山形テレビと、日本テレビ系列・テレビ朝日系列のクロスネット局である山形放送で、それぞれ放送されました。
火曜時代の第2期については、一部地域でテレビ朝日系列のクイズ番組『クイズタイムショック』が放送されていました。
* 番組終了後、関東地区では過去の放送回を再放送する特別番組が放送されました。

以上が、『笑って許して!!』の詳細な情報です。この番組は、当時の社会現象を反映したユニークなクイズ番組として、多くの人々の記憶に残っています。

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