笑福亭呂鶴

笑福亭 呂鶴（しょうふくてい ろかく）

笑福亭 呂鶴は、1950年6月22日に兵庫県宝塚市で生まれた上方落語家です。本名は松岡 孝といい、血液型はA型。松竹芸能に所属しており、上方落語協会の会員でもあります。高座では「小鍛冶」を出囃子として用いています。

上方落語界の重鎮であった六代目笑福亭松鶴に師事し、その門下では四番弟子として位置づけられています。また、プライベートでは熱心な読売ジャイアンツのファンとしても知られています。

来歴

1969年、六代目笑福亭松鶴に弟子入りし、落語家としての道を歩み始めました。師である六代目松鶴は、多くの優れた弟子を育て上げたことで知られており、呂鶴はその中でも早くから頭角を現しました。

落語家としての活動の傍ら、かつてはラジオパーソナリティとしても広く活躍しました。特にラジオ大阪の朝の生ワイド番組「水本貴士の大阪1310」では、軽妙なトークを披露し、リスナーを楽しませました。この番組内で、「アッポコピーナッツ」という独特のギャグを流行させようと試みたエピソードは、当時のリスナーの間で語り草となっています。ラジオを通じて見せた親しみやすい人柄は、多くのファンを獲得することにつながりました。

落語家としての実力も高く評価されており、2003年にあたる平成15年度には、その活動が認められ「大阪文化祭奨励賞」を受賞しました。この賞は、大阪における優れた芸術活動を表彰するものであり、呂鶴の落語家としての功績を示すものです。

現在も精力的に活動を続けており、上方落語の定席である天満天神繁昌亭をはじめ、様々な地域寄席に出演しています。また、大阪府立上方演芸資料館（ワッハ上方）などでは定期的に独演会を開催し、自身の世界観を存分に披露しています。長年の経験に裏打ちされた熟練の話芸で、古典落語から新作落語まで幅広いネタを演じ分けています。

「呂鶴」の名跡について

「笑福亭呂鶴」という名跡は、現在の呂鶴が実質的に初代とされています。これは、現在の呂鶴が入門する以前にも、1961年頃に六代目松鶴門下に入った別の人物が一時的に「呂鶴」の名を名乗ったことがあるためです。しかし、その人物はすぐに廃業したため、本格的にこの名跡を継承し、落語家として活動を続けた現在の笑福亭呂鶴が、初代として数えられています。

弟子

笑福亭呂鶴には、複数の弟子がいます。主な弟子としては、以下の名前が挙げられます。

笑福亭呂竹
笑福亭呂好
笑福亭呂翔

過去のレギュラー番組

ラジオパーソナリティとして出演した番組は以下の通りです。

水本貴士の大阪1310 (ラジオ大阪)
夕焼け笑劇場・笑ってGO!GO!（朝日放送テレビ）
サテスタ歌謡ショールーム（ラジオ関西）
サテスタ歌謡スター登竜門（ラジオ関西）
こちら神戸！テレテレ三度笠〜歌謡曲電話リクエスト（ラジオ関西）

これらの番組を通じて、落語家としてだけでなく、メディアでも親しまれる存在として多くのリスナーに笑顔を届けてきました。長きにわたり上方落語界の一線で活躍し続ける笑福亭呂鶴は、その話芸と温かい人柄で、今日も多くのファンを魅了しています。

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