笑福亭喬明

笑福亭 喬明（しょうふくてい きょうめい）は、2000年8月4日に大阪府で誕生した落語家です。本名を木本 萌といい、上方落語協会の一員として、松竹芸能に所属して活動しています。

落語との出会いは、小学5年生の頃に遡ります。学校の寄席で、笑福亭喬介師匠の「動物園」と、当時桂ちょうば師匠（現在の4代桂米之助師匠）の「時うどん」を初めて聴き、その面白さに触れました。この時の体験が、幼い喬明氏にとって落語の世界への第一歩となりました。さらに、地域の行事では、仲間と協力して「初天神」をリレー形式で演じる機会もあり、人前で落語を披露する楽しさを知ったといいます。

大阪市内の写真専門学校で学んだ後、落語家への道を志すことになります。卒業を間近に控え、これまでの人生で何が最も楽しかったかを振り返ったとき、ふと小学校時代に触れた落語の記憶が鮮明によみがえりました。その思いに導かれるように、天満天神繁昌亭をはじめ各地で開催される落語会へ積極的に足を運ぶようになります。その中で、かつて学校寄席で出会った笑福亭喬介師匠の存在を再び強く意識するようになりました。特に、西宮神社で喬介師匠が主宰する落語会を訪れたことが、弟子入りへの決意を固める決定的な出来事となります。周囲の人々には「喬介師匠のお弟子さんになりたいんだ」と自身の強い思いを公言し、ついに西宮神社での落語会の機会に、師匠へ直接入門を熱く懇願しました。その熱意が認められ、写真専門学校を卒業したまさにその翌日、2021年3月20日に笑福亭喬介師匠の門下に入ることが叶いました。

師匠のもとでの修行を経て、2024年5月1日に年季明けを迎え、プロの噺家として新たな一歩を踏み出しました。同じく松竹芸能に所属し、松鶴一門に連なる若手落語家である笑福亭呂翔、笑福亭喬龍、笑福亭喬路といった面々と共にユニット形式での公演を行うなど、精力的に舞台を務めています。若手ならではの活力を生かし、様々な活動に意欲的に挑戦しています。

メディアへの出演経験もあり、その活躍の場を広げています。

テレビ出演
ぶらばん。（姫路ケーブルテレビ）
ゆうドキッ!（奈良テレビ）
すもももももも！ピーチCAFÉ（読売テレビ）

ラジオ出演
ミクチャ×ラジオ大阪 若手芸人冠番組争奪戦（2023年3月、ラジオ大阪）
* 大喜利めーめー（2025年 - 、ラジオ大阪）※ポッドキャスト配信

幼い頃の落語体験から、一度は別の道を歩みながらも、改めて落語の世界へと飛び込んだ笑福亭喬明氏。師匠譲りの高座で、これからの上方落語界を担う存在として、さらなる飛躍が期待されています。

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