第一次国共内戦

第一次国共内戦について

第一次国共内戦とは、20世紀前半の中国において発生した国共内戦の一部で、1927年に始まり1937年まで続いた内戦を指します。この内戦は、第一次国共合作の崩壊をきっかけに勃発しました。以後、国民政府（現在の中華民国政府）は共産党の撲滅を試みる一方、第二次国共合作によってこの内戦は終息を迎えますが、その後も抗日戦争を挟んで再燃する事態となります。

内戦前の状況と背景

第一次国共内戦の経緯は、1919年の五・四運動にまで遡ります。この運動は、若者たちが共産主義に対する理解を深めるきっかけとなりました。さらに、孫文をはじめとする国民党も共産主義者との連携を果たし、第一次国共合作が成立しますが、やがて内部分裂が進行していきました。

1926年の中山艦事件以降、国民党と共産党の関係は悪化し、1927年の上海クーデターにより国共合作は崩壊を迎えます。このクーデターをもって両党は対立し、共産党は武装闘争に転じることとなります。

第一次国共内戦の勃発

共産党は1927年7月13日に国共合作の終了を宣言し、武力蜂起の準備を進めます。第一次国共内戦は、韓初、南昌蜂起を経て各地での武装蜂起へと発展しましたが、この段階の戦闘は局所的であったため、まだ大規模な内戦とは言えませんでした。

蔣介石が主導する国民政府は、次第に農民の支持を得る共産党の力を脅威と感じ、反共政策を強化します。彼は近代化と共産党掃討を目的に数回の大規模な掃討戦を実施し、戦闘は拡大していきました。

内戦の展開と戦略

1930年代初頭、国共間の戦闘は激化し、国民党は反共を標榜しつつ抗日の姿勢をも持つようになりました。蔣介石は共産党を「共匪」と呼び、彼らの勢力を削ぐことに集中します。国共双方は様々な戦略をめぐって争奪戦を展開しましたが、特に共産党は農村を中心とした支配地域を拡大し、中華ソビエト共和国の成立に成功しました。

終息と再燃

この内戦の終息は、日中戦争の勃発によって引き起こされます。共産党は国民政府と再び手を組み、共に日本軍に対抗する体制を築きました。これが「第二次国共合作」と呼ばれるもので、1945年まで続くこととなります。

まとめ

第一次国共内戦は、中国共産党と国民党による熾烈な内戦を物語ります。この内戦は、結果的に日本との戦争へと導くこととなり、中国の歴史における重要な出来事として位置づけられています。内戦を通じて両党は互いに浸透しあい、次第にその立ち位置が大きく変化していくことになります。

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