第二回在日宣教師会議

第二回在日宣教師会議の概要

第二回在日宣教師会議は、1883年4月16日から21日までの5日間、大阪の川口において開催されました。この会議は、日本に滞在する外国人宣教師たちが集まり、相互の親睦を深めるとともに、日本におけるキリスト教の伝道活動に関する共通の課題について意見を交換する場として設けられました。会議は「大阪宣教師会議」または「在日プロテスタント宣教師協議会」とも呼ばれています。

会議の構成と参加者

第一回会議に引き続き、ジェームス・カーティス・ヘボンが議長を務めました。各教派から106名の宣教師が参加し、活発な議論が展開されました。会議のメインテーマは「現地教会の自給」であり、このテーマを中心に、様々な角度から意見が交わされました。

主な議題と議論

会議では、キリスト教が他の宗教から受ける影響、キリスト教教育のあり方、そして医療伝道の重要性など、多岐にわたるテーマが取り上げられました。特に、新潟で医療伝道に従事していたセオボールド・パームは、「医療伝道の位置」というテーマで講演を行い、参加者たちの関心を集めました。4日目には「教会の自給」に関する議論が集中して行われました。

日本人キリスト教指導者の参加

会議の4日目の夜には、特別集会が設けられ、日本組合基督教会の金森通倫と沢山保羅が招かれ、演説を行いました。これは、日本のキリスト教指導者たちが、宣教師たちと直接意見を交換する貴重な機会となりました。

主な参加者

ジェームス・カーティス・ヘボン：議長
セオボールド・パーム：医療宣教師
グイド・フルベッキ：宣教師

会議の意義

この会議は、日本のキリスト教の発展において重要な役割を果たしました。宣教師たちが直面していた様々な課題について議論し、相互の理解を深めることで、より効果的な伝道活動へと繋がる足掛かりとなったと言えるでしょう。また、日本人キリスト教指導者の参加は、宣教師と日本人信徒との連携を強化する上で重要な一歩となりました。

参考文献

中島耕二、辻直人、大西晴樹『長老・改革教会来日宣教師事典』新教出版社、2003年
笠井秋生、佐野安仁、茂義樹『沢山保羅』日本基督教団出版局、1977年

関連項目

第一回在日宣教師会議 (横浜宣教師会議)
* 第三回在日宣教師会議 (東京宣教師会議)

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