第二種郵便物

第二種郵便物（郵便はがき）について

第二種郵便物とは、日本郵便が定める郵便物区分のひとつで、主に郵便はがきを指します。郵便法第21条第2項に基づき、日本郵便が発行する「郵政はがき」と、個人が作成する「私製はがき」があります。

はがきの歴史

日本の「官製はがき」は、1873年に郵便物の形態の一つとして導入され、1900年に私製が認められました。長らく「官製はがき」として親しまれてきましたが、2003年の郵政事業再編に伴い「郵政はがき」と名称が変更されました。その後、郵政民営化を経て、現在は日本郵便株式会社が発行しています。

はがきの種類

郵便はがきには、主に以下の種類があります。

通常はがき: 郵便局で常時販売されている一般的なはがきで、インクジェット紙仕様などがあります。
往復はがき: 往信用はがきと返信用はがきが結合したもので、二枚分の価格となっています。
時季用はがき: 年賀はがきなどが該当します。かつては、夏のおたより郵便葉書（かもめ〜る）などもありました。
くじ番号付きはがき: お年玉付き年賀はがきなどがあります。抽選で賞品が当たるくじが付いています。
エコーはがき: 表面の一部に企業広告が掲載されているはがきで、通常のはがきよりも安く購入できます。
くぼみ入りはがき: 目の不自由な方でも上下・表裏がわかるよう、表面に半円形のくぼみが付いたはがきです。
四面連刷はがき: 大量印刷用に、はがき4枚分を田形に連刷したものです。
ポスト型はがき: 各郵便局で販売されている、郵便ポストを模したオリジナルはがきです。
絵入りはがき: 各地の風景写真やイラストが印刷されたはがきです。
国際郵便はがき: 国際郵便（航空扱い）用の特別なはがきです。

私製はがきについて

個人で作成する「私製はがき」は、一定の規格を満たせば郵便物として送ることができます。規格は以下の通りです。

サイズ: 100×148mm
重量: 一定の範囲内
表記: 「郵便はがき」「郵便往復はがき」またはこれに準ずる文字を表示
紙質・厚さ: 官製はがきと同等以上
表面: 白色または淡色

これらの規格を満たしていれば、料金分の切手を貼ることで郵便物として差し出すことが可能です。また、私製の往復はがきも作成できます。

はがきの規定サイズと料金

はがきは、長方形の紙であり、サイズは100×148mmと規定されています。このサイズを超えるものは、第一種郵便物として扱われます。また、はがきであることを示す「郵便はがき」「POST CARD」「CARTE POSTALE」などの表記が必要です。

日本の「官製はがき（郵政はがき）」には、郵便料金相当額の「料額印面」が表示されており、2024年10月1日現在、85円となっています。

注意点

郵政はがき（および従来の官製はがき）の料額印面を切り取って、他の紙に貼り付けて郵送することは認められていません。
料額印面が汚れたはがきは無効となりますが、新たに切手を貼ることで利用可能です。

廃止されたはがき

過去には、「小包はがき」「ふるさと絵はがき」「罫線入りはがき」など、様々な種類のはがきが販売されていましたが、現在は廃止されています。

スルメールについて

和歌山南漁業協同組合が販売する「スルメール」は、スルメを封筒に入れたものであり、第一種郵便物（封書）扱いとなり、はがきではありません。

参考情報

詳細については、日本郵便の公式サイトをご参照ください。

第二種郵便物 はがき | 日本郵便株式会社

この情報が、はがきに関する理解を深める一助となれば幸いです。

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