第六管区海上保安本部

第六管区海上保安本部について

第六管区海上保安本部は、広島県広島市に本部を置き、中国地方及び四国地方の瀬戸内海を主な管轄区域とする海上保安庁の一部門です。この機関は、海上の安全確保や交通整理、警備業務を行い、特に日本有数の混雑海域である瀬戸内海において重要な役割を果たしています。略称は「六管」で、英語表記は「6th Regional Coast Guard Headquarters」となります。

主な業務

第六管区海上保安本部の主な業務は、安全航行の支援や交通整理に重点を置いています。両岸に立ち並ぶコンビナートに対する警備や災害防止の業務も重要です。さらに、漁業の取り締まりや環境保全業務、海上自衛隊の基地周辺の警備、そして伊方原子力発電所の安全確保など、多岐にわたる任務を担っています。

構成

この本部は、下部組織として10の海上保安部と10の海上保安署・分室、1つの航空基地、2つの海上交通センターを含む、しっかりとした組織体制を持っています。また、各部門はそれぞれを調整し合いながら、地域の海上安全を確保するために活動しています。

歴史

本部は1948年に設立され、当初は広島海上保安本部と呼ばれていました。設立以来、地域の海上安全のための活動を続けています。1949年には倉敷水路観測所を設立し、その後1950年に第六管区海上保安本部に改編されました。様々な変遷の中で、1976年には台風17号接近時の救援活動が評価され、また1983年には水路観測所が移転し、美星水路観測所と改名されるなど、時代に応じて進化を遂げています。

組織の構成

本部の組織は、海上保安業務を一元的に効果的に実施するために、以下の部門に分かれています。まず、総務部は情報管理や人事、厚生を担当し、経理補給部は財務に関する業務を行います。警備救難部は、事件や事故の対応を担当し、海洋情報部は海洋調査に関連する業務を行います。また、交通部は航行安全や安全対策の調整を行います。

船艇と航空機

第六管区海上保安本部は、計43隻の巡視船艇を保有しています。特に、漁業や海上交通の安全を確保するため、各種の巡視船艇が活動していますが、瀬戸内海での管轄のため、唯一ヘリコプター搭載型巡視船は配備されていません。また、航空機としては回転翼機3機を保有しておりますが、以前は固定翼機も2機存在しました。

今後の展望

第六管区海上保安本部は、今後も地域の海上安全を維持するために、新たな技術や情報の導入を目指しています。海上での事故を未然に防ぐための取り組みや、環境保全への意識向上にも注力していくことで、地域社会とのつながりを深め、さらなる信頼を得ることを目指しています。

外部リンク

• - 第六管区海上保安本部

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