第四号駆潜艇

第四号駆潜艇（だいよんごうくせんてい）

第四号駆潜艇は、日本海軍が保有していた駆潜艇で、1940年に正式に編成されました。普遍的には第四号型駆潜艇の一隻とされていますが、艦艇類別等級では第一号型駆潜艇の4番艇に分類されます。この艦艇は太平洋戦争の終息が迫る時期に沈没しました。

船歴

第四号駆潜艇の建造は1938年に始まり、当時は仮称艦名「第64号艦」として計画されていました。1938年1月19日に大阪鉄工所桜島工場で起工され、5月28日に「第四号駆潜艇」と命名されました。竣工は同年12月28日で、艦籍は佐世保鎮守府に定められ、その後佐世保防備隊に配属されました。

1940年11月15日には艦艇類別等級及び特務艇類別等級が改正され、正式な駆潜艇としての地位を確立。新たに第二十一駆潜隊が編成され、この艦艇は指揮艦に指定されました。その後、内地での訓練を経て、1941年に中支沿岸へ出撃。交通遮断任務を行いました。

戦闘及び任務

開戦当初、第四号駆潜艇は菲島部隊第二急襲隊に配属されていました。1941年12月7日には馬公を発進し、ビガンを攻略。ビガン泊地での警戒任務を経て、リンガエン及びダバオの攻略で重要な役割を果たしました。さらに、ボルネオ島南東部の作戦にも参加し、戦局に応じて柔軟に任務を遂行しました。

1942年5月、第二十一駆潜隊から外れ、第二十二特別根拠地隊の附属艦艇となり、マニラ周辺で船団護衛や哨戒任務に従事しました。この時期には、特設運送船の護衛任務をしばしば果たしました。

故障と終焉

1944年4月にはスラウェシ島にて触礁し、その後スラバヤで修理が必要になりました。11月には護衛任務を再開しましたが、マニラ発の船団が敵の攻撃に遭い、連続して撃沈されてしまいました。

最後は1945年8月13日、スラバヤ西水道で触雷し沈没。戦後、1947年5月3日に日本海軍の組織が解体される中で、この艦艇も正式に除籍されました。

駆潜艇長

第四号駆潜艇の艦長陣には、川崎陸郎少佐、大西勇治大尉、及び福地秋二少佐などが歴任しました。駆潜艇長という重要な職務を担い、艦艇の任務を全うしていきました。

結語

このように第四号駆潜艇は、日本海軍の歴史の中で重要な役割を果たした艦艇です。多くの戦闘や任務に参加し、艦隊の防衛や作戦支援に尽力しました。日本海軍の一端を担ったこの艦艇の歴史は、戦争の激動を物語っています。

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