第百五十二号哨戒特務艇

第百五十二号哨戒特務艇について

第百五十二号哨戒特務艇（だいひゃくごじゅうにごうしょうかいとくむてい）は、日本の海軍の特務艇として、特に哨戒任務に従事していた艦艇です。太平洋戦争の終結当時、艦艇はまだ存在しており、戦後は名前や所属を変更しながら、主に掃海作業に従事していました。

艇歴の沿革

この艦艇は、マル戦計画に基づいて建造され、最初は第2121号艦型の152番艇として計画されました。1944年11月5日に「第百五十二号哨戒特務艇」と名づけられ、第一号型哨戒特務艇の56番艇として位置付けられ、佐世保鎮守府に本籍を置きました。

1945年3月15日には、船体が完成し、福島造船鉄工所から呉海軍工廠に引き渡されました。そして、5月23日に竣工し、呉鎮守府を本籍とし、第七艦隊下関防備隊に編入され、軍隊区分対馬海峡方面部隊に配置されました。この艦艇は、終戦時の時点でも存続しており、11月30日には海軍省の廃止に伴い、除籍されました。

1945年12月1日には、第二復員省の新設に伴い、呉地方復員局下の掃海艦に指定され、同時に艦名を「哨特第百五十二号」に変更しました。さらに1946年6月には、下関掃海部に属することとなりました。

1948年には復員庁が廃止され、運輸省に移管され、その後海上保安庁に編入されて、「掃海船MS-25」と命名されました。また、朝鮮戦争の際には、特別掃海隊の指揮船として活躍し、1950年11月22日から群山沖で掃海任務を遂行しました。11月28日には指揮船が巡視船に変更され、12月の初旬まで掃海作業を続けました。

1951年12月1日には改めて「かもしま MS-25」と改名されました。その後も1952年8月1日に保安庁警備隊に移管され、さまざまな部隊に編入されながら掃海活動を行いました。1954年には保安庁警備隊が海上自衛隊に改組され、引き続き掃海艇として活動を続けました。

さらに、1955年には再び編成が行われ、艇番号もMSI-684に変更され、次第に海上自衛隊の各基地隊に所属しながら、様々な掃海任務を継続していました。しかし、1961年3月31日には支援船に編入され、名前も掃海雑船21号 YAM-21に変わることとなりました。ついには1962年3月31日に海上自衛隊から除籍されたのです。

参考資料

この艦艇の詳細な履歴や運用については、いくつかの公式文書や軍の記録に記されています。特に海軍省や運輸省、さらに海上保安庁の記録が重要な資料となっています。

第百五十二号哨戒特務艇は、その艦歴を通じて、空海における役割を果たし続けた重要な艦艇の一つでした。

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