第1回立法院議員総選挙

第1回立法院議員総選挙について

第1回立法院議員総選挙は、1952年3月2日に琉球政府によって行われた、初めての立法院議員を選出するための選挙です。この選挙は、琉球政府の立法機関である立法院の議員を決定する重要なものでした。特筆すべき点として、この選挙は奄美群島が選挙区に含まれていた唯一の立法院議員選挙であり、当時の琉球列島の政治状況を反映しています。

選挙の概要

公示日: 1952年1月16日
投票日: 1952年3月2日
議席数: 31議席
選挙制度: 中選挙区制
有権者数: 479,546人（男性：208,587人、女性：270,559人）
立候補者数: 60人

選挙は中選挙区制で行われ、有権者数は47万人を超えていました。立候補者数は60人で、31の議席を争いました。

選挙の主な争点

沖縄戦終結から6年が経過し、人々の生活も落ち着きを取り戻しつつありましたが、依然として社会には混乱が残っていました。そのような状況下で、選挙の最大の争点となったのは、早期の日本本土復帰でした。島民の多くが本土復帰を望んでおり、各政党や候補者はこの問題をめぐって激しい選挙戦を展開しました。

選挙結果

選挙の結果、投票率は86.1%と非常に高い数字を記録しました。これは、当時の有権者の政治に対する関心の高さを物語っています。

党派別の獲得議席数は以下の通りです。

沖縄社会大衆党: 12議席
沖縄人民党: 1議席
宮古革新党: 1議席
無所属: 17議席

沖縄社会大衆党が最多の議席を獲得しましたが、無所属の議員も多数当選しており、政治的な多様性を示す結果となりました。

選挙後の影響

この選挙によって選出された立法院議員は、その後の琉球政府の政策決定に大きな影響を与えました。特に、早期の本土復帰を求める声は、その後の政治運動を推進する原動力となりました。

参考資料

この選挙に関する詳しい情報は、以下の文献で確認できます。

『沖縄県議会史』第十八巻資料編15 立法院Ⅱ（沖縄県議会発行、沖縄県議会事務局編、2002年3月31日）
『沖縄戦後選挙史』第2巻（沖縄県町村会著、1984年）

関連事項

立法院
立法院議員選挙法
* 中央選挙管理委員会 ([[琉球政府)]]

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