第1施設大隊

陸上自衛隊第1施設大隊について

陸上自衛隊第1施設大隊は、東京都練馬区の朝霞駐屯地に所在する、第1師団隷下の施設科部隊です。部隊の任務は、師団の作戦遂行に必要な各種施設作業を担任することであり、具体的には、道路や橋梁の建設・補修、陣地構築、障害物除去などが挙げられます。また、災害発生時には、人命救助や生活支援などの災害派遣活動にも従事します。

概要

第1施設大隊は、第1師団隷下の部隊に対する施設作業を主な任務としています。大隊長は、師団司令部の施設課長を兼務しており、部隊と師団との連携を密にしています。

沿革

第1施設大隊の歴史は、警察予備隊時代の1951年（昭和26年）にまで遡ります。以下に、その主な沿革をまとめます。

1951年（昭和26年）5月1日： 警察予備隊第1管区隊第1施設大隊が、愛知県の豊川駐屯地において編成完結。
1952年（昭和27年）1月5日： 第510施設大隊が京都府の福知山駐屯地から豊川駐屯地に移駐し、第1施設大隊と改編。従来の第1施設大隊は第510施設大隊に改編。
1954年（昭和29年）2月15日： 第1施設大隊が茨城県の南古河駐屯地に移駐。
1961年（昭和36年）8月17日： 北古河駐屯地と南古河駐屯地が併合され、古河駐屯地となる。
1962年（昭和37年）1月18日： 第1管区隊から第1師団への改編に伴い、第1師団第1施設大隊が古河駐屯地で編成完結。
2001年（平成13年）3月2日： 古河駐屯地から朝霞駐屯地に移駐。
2002年（平成14年）3月27日： 後方支援体制の変更に伴い、整備部門が第1後方支援連隊第1整備大隊施設整備隊に移管。
2011年（平成23年）4月22日： 第4施設中隊を廃止。
2021年（令和3年）7月： 静岡県熱海市で発生した伊豆山土石流災害に災害派遣。

部隊編成

第1施設大隊は、以下の部隊で構成されています。

第1施設大隊本部
本部管理中隊「1施-本」
第1施設中隊「1施-1」
第2施設中隊「1施-2」
第3施設中隊「1施-3」
整備支援部隊
第1後方支援連隊第1整備大隊施設整備隊「1後支-1整-施」（朝霞駐屯地）：2002年（平成14年）3月27日から

主要装備

第1施設大隊は、各種建設機械や作業用車両などを保有しています。

警備隊区

第1施設大隊の警備隊区は、以下の地域が含まれます。

東京都：八王子市、青梅市、町田市、日野市、福生市、羽村市、あきる野市、西多摩郡瑞穂町、西多摩郡日の出町、西多摩郡檜原村、西多摩郡奥多摩町

関連事項

陸上自衛隊施設学校
第1施設団
第3施設群 / 第4施設群 / 第5施設群
第306施設隊 / 第307施設隊

外部リンク

第1施設大隊



第1施設大隊は、その長い歴史の中で、幾多の災害派遣にも従事してきました。近年では、2021年の熱海市伊豆山土石流災害における災害派遣が記憶に新しいところです。これからも、第1施設大隊は、首都圏防衛の一翼を担い、災害時には国民の生命と財産を守るため、その役割を果たしていくことでしょう。

もう一度検索