第1期棋王戦

第1期棋王戦：タイトル戦への昇格と初代棋王の誕生

第1期棋王戦は、1975年度（1974年12月18日 - 1976年4月6日）に開催された将棋のタイトル戦です。前身となる第1回棋王戦は一般棋戦として行われましたが、今期よりタイトル戦へと昇格しました。ここでは、棋王戦の予選として開催された第2回名棋戦についても記述します。

前年度の第1回棋王戦は、契約金の低さからタイトル戦としては認められませんでした。しかし、主催者である共同通信社が日本将棋連盟に契約金の増額を申し入れた結果、タイトル戦への昇格が認められることとなりました。

初代棋王の座を争う決勝リーグ戦は、前回棋王である内藤國雄九段と、本戦トーナメントを勝ち抜いた高島弘光七段、敗者復活トーナメントを制した大内延介八段の3名によって争われました。

リーグ戦の開幕局は、将棋界初の試みとなる海外対局として、ハワイのカハラ・ヒルトン・ホテルで行われました。異国の地での対局は、大きな話題を呼びました。

リーグ戦の結果、内藤國雄九段と大内延介八段がともに3勝1敗で並びました。そのため、初代棋王を決めるプレーオフが開催されることとなりました。

プレーオフの結果、大内延介八段が見事勝利し、初代棋王の座を獲得しました。

第2回名棋戦は、1975年度（1974年10月15日 - 1975年11月5日）に行われました。B級2組以下の棋士に参加資格が与えられ、上位8名が第1期棋王戦への出場権を獲得できるというものでした。石田和雄六段が優勝を飾っています。

田辺忠幸『将棋八大棋戦秘話』河出書房新社、2006年2月16日。ISBN 4-309-26870-6。

棋王戦：日本将棋連盟
 名棋戦：日本将棋連盟
将棋年鑑

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