第1次佐藤内閣 (第1次改造)

第1次佐藤第1次改造内閣の概要

第1次佐藤第1次改造内閣は、佐藤栄作が第61代内閣総理大臣に就任し、1965年6月3日から1966年8月1日までの間に存在した日本の内閣です。この内閣は、前任の池田勇人総理大臣が病気のため辞任したことを受けて発足しました。内閣の改造にあたっては、内閣官房長官のみの交代が行われ、橋本登美三郎が新たに就任しましたが、他の閣僚は池田内閣のメンバーがそのまま引き継ぐ形となりました。このような背景から、実質的には佐藤政権にとっての初めての組閣となり、以降の7年8ヶ月にわたる長期政権の基盤を築く重要なステップとなりました。

主要な政策と出来事

この内閣の期間中には、いくつかの重要な政策決定や外交的イベントがありました。

1. 日韓基本条約の締結
1965年6月22日、日本と韓国の間で基本関係に関する条約が調印され、同年12月11日には批准されました。この条約は日本と韓国の関係を明確にする重要な出来事の一つであり、戦後のアジアにおける政治的な安定を図る役割を果たしました。

2. 大阪万博の開催決定
1965年9月13日には、日本で初めての万国博覧会が大阪で開催されることが決定されました。このイベントは国際的な文化交流や経済発展の促進に寄与しました。

3. 新東京国際空港の閣議決定
1966年7月4日には、新東京国際空港の建設予定地に関する閣議決定が行われました。後にこの空港は成田国際空港として知られるようになり、日本の国際交通の中心的役割を果たしています。

4. 赤字国債の発行決定
1965年11月19日には、戦後初の赤字国債が発行されることが閣議決定されました。この政策は、経済成長を促進するための施策として採用されたもので、後の日本経済に大きな影響を与えることとなります。

内閣メンバー

内閣の構成は次の通りです。

• - 内閣総理大臣: 佐藤栄作（佐藤派）
• - 法務大臣: 石井光次郎（石井派）
• - 外務大臣: 椎名悦三郎（川島派）
• - 大蔵大臣: 福田赳夫（福田派）
• - 文部大臣: 中村梅吉（河野派）
• - 厚生大臣: 鈴木善幸（旧池田派 - 前尾派）
• - 農林大臣: 坂田英一（佐藤派）
• - 通商産業大臣: 三木武夫（三木派）
• - 運輸大臣: 中村寅太（三木派）
• - 郵政大臣: 郡祐一（参議院議員）
• - 労働大臣: 小平久雄（旧池田派 - 前尾派）
• - 建設大臣: 瀬戸山三男（佐藤派）
• - 自治大臣: 永山忠則（福田派）
• - 内閣官房長官: 橋本登美三郎（佐藤派）

このように、第1次佐藤第1次改造内閣は、日本の経済・外交政策に多大な影響を与えるさまざまな決定を行い、次代の政策形成の基礎を築いた内閣として重要な役割を果たしました。

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