第1航空軍 (日本軍)

第1航空軍の概要

概要

第1航空軍（だいいちこうくうぐん）は、日本の大日本帝国陸軍の中で重要な航空軍の一つとして位置付けられています。通称「燕」と呼ばれ、軍隊符号は1FAとされています。第二次世界大戦中の航空戦力を担うこの部隊は、特に本土防空に従事し、重要な役割を果たしました。

沿革

1942年4月13日、軍令陸甲第31号に基づき第1航空軍の編成が決定され、その後6月5日に岐阜に司令部が設立されました。その後、司令部は東京に移転し、発足当初から本土防空任務にあたりました。東京の司令部は、最初は三宅坂に位置していましたが、1944年7月には武蔵野市吉祥寺の成蹊大学本館に疎開しました。また、埼玉県に地下壕も存在したとされています。

軍の指導者たち

第1航空軍の指揮官には、いくつかの中将が就任しました。以下はそのリストです。

• - 安田武雄 中将（1942年6月1日 - 1943年4月30日）
• - 寺本熊市 中将（1943年5月1日 - 1943年7月19日）
• - 李王垠 中将（1943年7月20日 - 1945年3月31日）
• - 安田武雄 中将（1945年4月1日 - 終戦）

また、参謀長として以下の少将たちが重要な役割を担いました。

• - 田副登 少将（1942年6月1日 - 1943年4月30日）
• - 吉田喜八郎 少将（1943年5月1日 - 1944年3月27日）
• - 佐藤正一 少将（1944年3月28日 - 1945年5月31日）
• - 原田貞憲 少将（1945年6月1日 - 終戦）

最終的に、司令部は成立を経て、様々な職務を持つ参謀によって支えられました。

最終的な構成

第1航空軍の最終的な司令部には以下のようなメンバーが含まれていました。

• - 高級参謀: 川辺忠三郎大佐
• - 参謀: 水谷勉中佐、野崎弘夫中佐（情報担当）、大平義賢中佐（作戦担当）、高木作之中佐、近藤進少佐（後方担当）、阿比留敏雄少佐（通信担当）、木川保少佐、長嶺正次少佐、調正三少佐
• - 高級副官: 岡山篤中佐
• - 各部門の責任者: 兵器部長 荒川安蔵大佐、経理部長 岡馨主計少将、軍医部長 森村鹿之助軍医少将、法務部長 隅水準一郎法務中佐

所属部隊

第1航空軍の組織には多くの部隊が編成されており、その中には以下の部隊が含まれます。

• - 第10飛行師団
• - 飛行第18戦隊
• - 飛行第23戦隊
• - 飛行第53戦隊
• - 飛行第70戦隊
• - 第5飛行団
• - 飛行第74戦隊
• - 第12飛行団
• - 飛行第1戦隊
• - 飛行第11戦隊
• - 第16飛行団
• - 飛行第3戦隊
• - 飛行第14戦隊
• - 飛行第75戦隊
• - 第1航空軍教育隊
• - 第40航空地区司令部
• - 第46航空地区司令部
• - 第62航空地区司令部
• - 第4航空通信司令部
• - 第13航空通信連隊

参考文献

この情報は、以下の書籍を参考にしています。

• - 妙田郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版（東京大学出版会、2005年）
• - 外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版（1987年）
• - 木俣滋郎『陸軍航空隊全史』航空戦史シリーズ90（朝日ソノラマ、1987年）
• - 防衛研修所戦史室『陸軍航空の軍備と運用（3）大東亜戦争終戦まで』朝雲新聞社〈戦史叢書〉（1976年）

関連項目

• - 陸軍飛行戦隊
• - 飛行師団
• - 航空総軍

以上のように、第1航空軍は日本の航空戦力の中で大きな役割を担っていた部隊であり、その歴史と組織は特に注目されるべきです。

もう一度検索