第10偵察戦闘大隊

第10偵察戦闘大隊

第10偵察戦闘大隊（JGSDF 10th Reconnaissance Combat Battalion）は、愛知県豊川市に位置する陸上自衛隊豊川駐屯地に駐屯する部隊です。この大隊は、第10師団に所属し、機甲科に属する偵察戦闘部隊として特に注目されています。

概要

大隊の指揮を執るのは2等陸佐であり、第10師団の情報収集を専門とした部隊として機能しています。この大隊の主な役割は、偵察警戒車や軽装甲機動車、オートバイなど様々な車両と偵察器材を駆使して、必要な情報を収集することです。また、偵察中隊と戦闘中隊の二つの中隊で構成されており、偵察中隊は情報収集を、戦闘中隊は戦闘任務に特化しています。

沿革

2024年3月21日、第10戦車大隊と第10偵察隊が廃止され統合され、豊川駐屯地に新たに第10偵察戦闘大隊が編成されました。これにより、部隊の効率性と情報収集能力が向上し、急速に変化する安全保障環境への対応力が強化されました。

部隊編成

• - 第10偵察戦闘大隊本部

大隊本部は現在、以下の中隊で構成されています。
- 本部管理中隊「10偵戦-本」:
- 装備: 16式機動戦闘車、82式指揮通信車、1トン半救急車
- 偵察中隊「10偵戦-偵」:
- 装備: 87式偵察警戒車、軽装甲機動車、偵察用オートバイ、地上レーダ装置1号(改) JTPS-P23
- 戦闘中隊「10偵戦-戦」:
- 装備: 16式機動戦闘車、96式装輪装甲車、軽装甲機動車、偵察用オートバイ

主要装備

第10偵察戦闘大隊では、以下の装備が活用されています。

• - 16式機動戦闘車: 高い機動性と戦闘能力を備えた最新鋭の戦闘車両です。
• - 87式偵察警戒車: 情報収集と敵の動向を監視するための専用車両です。
• - 96式装輪装甲車: 多様な地形での運用が可能で、装甲を持つ輸送車両です。
• - 82式指揮通信車: 指揮・通信のための重要な役割を果たします。
• - 軽装甲機動車: 移動性の高い装甲車両で、迅速な部隊展開を可能にします。
• - UAV（スカイレンジャー）: 空からの情報収集を行う無人航空機です。
• - 89式5.56mm小銃: 基本的な個人火器として、隊員の武装を支えます。
• - 他にも、各種トラックや救急車、迫撃砲も装備されています。

結論

第10偵察戦闘大隊は、陸上自衛隊において重要な役割を果たしており、情報収集と戦闘行動の両方において高い能力を発揮しています。未来の安全保障環境や多様な任務に対し、柔軟かつ効率的に対応するための部隊としてますます重要性を増しています。

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