第103戦闘攻撃飛行隊 (アメリカ海軍)

第103戦闘攻撃飛行隊（VFA-103）

第103戦闘攻撃飛行隊（英語：Strike Fighter Squadron One Zero Three、略称：VFA-103）は、アメリカ海軍に所属する戦闘攻撃飛行隊です。この部隊は1952年に設立され、最初は「スラッガーズ」というニックネームを持っていましたが、1995年のVF-84解隊に伴い、現在の「ジョリーロジャース」というニックネームを引き継ぎました。ジョリーロジャースの象徴的なロゴ、スカル&クロスボーンは海賊旗を模したもので、部隊の誇りを表しています。

創設からベトナム戦争まで

VFA-103は1952年5月1日、NASセシルフィールドでVF-103スラッガーズとして創設されて以来、多くの航空機を使用してきました。初めはF4Uコルセアを装備し、1954年からはF9Fクーガー、さらに1957年からF-8クルセイダーへと機種変更を行いながら、地中海での展開を行いました。その後、1965年にはVF-31と連携し、F-4ファントムを導入しました。

ベトナム戦争の間、VF-103は1972年4月から翌年2月までトンキン湾上の空母サラトガから作戦を実施しました。この期間中、8月10日に収監者Robert Tucker少佐とStanley Edens中尉は、Mig-21をAIM-7ミサイルで撃墜し、これは戦争期間中唯一の夜間撃墜として記録されています。

ベトナム戦争以降の活躍

VF-103は1983年にF-14トムキャットへ機種変更し、これによりTARPS（ターゲティング・アラウンド・フィーリング・システム）を運用する能力を獲得しました。また、AIM-54フェニックスの低高度発射に成功したのは、東海岸のF-14飛行隊の中で初めてのことでした。

1985年10月7日には、アキレ・ラウロ号事件に際し、VF-103は犯人を取り囲む形で飛行機を強制着陸させ、その後、湾岸戦争では護衛任務や爆撃効果の確認を行いました。1995年、VF-84の解隊によって「ジョリーロジャース」と改名し、LANTIRN（低高度航法システム）の運用を開始しました。

イラク戦争とF/A-18への移行

その後、VFA-103はアライド・フォース作戦やサザン・ウォッチ作戦、不朽の自由作戦などに従事しました。2003年のイラク戦争では、ペルシャ湾上の空母ジョン・F・ケネディから384回に及ぶ作戦を行い、1913時間を超える活動を経て21発のGBU-12を投下しました。

2004年には、F-14からF/A-18スーパーホーネットに機種変更し、部隊名もVFA-103へと変更され、今日に至ります。

登場作品

この部隊は、ドキュメンタリー『潜入！巨大空母アイゼンハワー』や、ゲーム『エースコンバット インフィニティ』など、様々なメディアで取り上げられています。特に、エースコンバットでは、本部隊と同じ塗装のF-14DやFA-18Fが登場し、話題となりました。

関連項目

• - アメリカ海軍
• - ベトナム戦争
• - 湾岸戦争
• - イラク戦争
• - アキレ・ラウロ号事件
• - 第84戦闘飛行隊

以上のように、VFA-103はその歴史を通じて、多くの戦闘において先駆的な役割を果たしてきました。その戦績と影響は、今後も語り継がれていくことでしょう。

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