第13回ロサンゼルス映画批評家協会賞

1987年の映画界を彩った作品と才能を称える、第13回ロサンゼルス映画批評家協会賞。1988年1月21日に行われた授賞式では、数々の名作と素晴らしい演技が表彰されました。

この年の主演男優賞は、二つの作品でノミネートされたジャック・ニコルソンと、軽妙洒脱な演技で知られるスティーヴ・マーティンが受賞という栄誉に輝きました。ニコルソンは『黄昏に燃えて』と『イーストウィックの魔女たち』で、異なる魅力を放つ演技を披露し、高い評価を受けました。一方、マーティンは『愛しのロクサーヌ』で見せた、コミカルでありながらどこか切ない演技が、多くの批評家の心を掴んだと言えるでしょう。

主演女優賞は、『ブロードキャスト・ニュース』で印象的な演技を見せたホリー・ハンターと、『アンナ』で繊細な表現力を見せたサリー・カークランドが受賞しました。ハンターは、現代社会における女性の生き方を鋭く描き出した作品で、複雑な感情を巧みに表現した演技が称賛されました。

監督賞は、ジョン・ブアマンが『戦場の小さな天使たち』で受賞しました。この作品は、戦争の残酷さと人間の尊厳を描き出した、高い評価を得ている作品です。見事な演出によって、戦争というテーマを深く掘り下げ、観客に深い感銘を与えました。

そして、作品賞も『戦場の小さな天使たち』が受賞。圧倒的な支持を得て、この年の最高の映画として認められました。脚本賞もブアマンが受賞し、彼の才能が改めて証明された形となりました。

助演部門では、モーガン・フリーマンが『NY ストリート・スマート』で見せた存在感ある演技が評価され、助演男優賞を受賞しました。一方、助演女優賞は、『月の輝く夜に』で深い母性愛を表現したオリンピア・デュカキスが受賞しました。

外国映画賞は、フランスと西ドイツ合作の『さよなら子供たち』が受賞しました。この作品は、第二次世界大戦下のフランスを舞台に、少年たちの友情と葛藤を描いた、感動作です。

第13回ロサンゼルス映画批評家協会賞は、1987年の映画界を代表する作品と俳優たちの輝きを改めて私たちに示す、記憶に残る授賞式となりました。受賞者たちは、それぞれの作品で卓越した演技力と表現力を発揮し、映画史に名を残す偉業を成し遂げました。これらの作品は、今もなお、多くの人々に感動を与え続けています。

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