第14回クリティクス・チョイス・アワード

2009年1月8日、放送映画批評家協会によって選ばれる第14回クリティクス・チョイス・アワードの受賞結果が発表されました。この賞は、前年である2008年に公開された優れた映画作品を称えるものです。

最高賞である作品賞には、インドを舞台にしたヒューマンドラマ『スラムドッグ$ミリオネア』が選ばれました。同作は、監督賞（ダニー・ボイル）、脚本賞（サイモン・ボーファイ）、作曲賞（A・R・ラフマーン）、歌曲賞（「ジャイ・ホー」）も獲得し、主要部門を含む計5部門での受賞となり、この年のアワードで最も成功した作品となりました。

主演男優賞は、ショーン・ペンが『ミルク』での演技で受賞。ノミネートには、『グラン・トリノ』のクリント・イーストウッド、『ベンジャミン・バトン数奇な人生』のブラッド・ピットなどが名を連ねました。

主演女優賞には、メリル・ストリープが『ダウト〜あるカトリック学校で〜』での卓越した演技で選ばれました。『レイチェルの結婚』のアン・ハサウェイ、『ベンジャミン・バトン数奇な人生』のケイト・ブランシェットらも候補でした。

助演男優賞は、『ダークナイト』で圧倒的な存在感を放ったヒース・レジャーに贈られました。この部門には、『ミルク』からジョシュ・ブローリンとジェームズ・フランコ、『トロピック・サンダー/史上最低の作戦|トロピック・サンダー_史上最低の作戦』のロバート・ダウニー・Jrらがノミネートされていました。

助演女優賞は、『愛を読むひと』のケイト・ウィンスレットが受賞。ペネロペ・クルス（『それでも恋するバルセロナ』）やヴィオラ・デイヴィス（『ダウト〜あるカトリック学校で〜』）といった実力派女優たちが候補となりました。

その他の部門賞

ジャンル別の賞では、アクション映画賞は『ダークナイト』が、コメディ映画賞は『トロピック・サンダー/史上最低の作戦|トロピック・サンダー_史上最低の作戦』が受賞しました。ドキュメンタリー映画賞には『マン・オン・ワイヤー』が選ばれています。

外国語映画賞は、イスラエルの『戦場でワルツを』が受賞。フランス、イタリア、スウェーデン、カザフスタンといった各国の作品がノミネートされました。

アニメ映画賞はピクサー作品の『WALL・E/ウォーリー』が選出。テレビ映画賞は「John Adams」が受賞しました。

将来有望な若手俳優に贈られる若手俳優賞は、『スラムドッグ$ミリオネア』のデーヴ・パテールが受賞しました。また、キャスト全体の演技を評価するアンサンブル演技賞は『ミルク』に贈られています。

ノミネートと受賞の統計

今回のアワードで最も多くのノミネートを獲得したのは、『ベンジャミン・バトン数奇な人生』と『ミルク』で、それぞれ8部門に名を連ねました。『ダークナイト』、『ダウト〜あるカトリック学校で〜』、『スラムドッグ$ミリオネア』も6部門ノミネートと多数の評価を得ています。

最終的に最も多くの賞を獲得したのは、作品賞を含む主要5部門を制した『スラムドッグ$ミリオネア』でした。次いで、『ダークナイト』と『ミルク』がそれぞれ2部門で受賞しています。

第14回クリティクス・チョイス・アワードは、この年のアカデミー賞をはじめとする主要な映画賞の行方を占う上で、注目される結果となりました。

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