第14施設群

陸上自衛隊第14施設群について

概要

陸上自衛隊第14施設群（だいじゅうよんしせつぐん）は、北海道上富良野町の上富良野駐屯地に位置しています。この部隊は第3施設団に所属する施設科部隊であり、様々な災害派遣や国際的な支援活動に携わっています。部隊の指揮を執るのは群長で、1等陸佐（二）がその任についています。また、本部管理中隊と3個の施設中隊の計4つの中隊から編成されており、特に第397施設中隊は釧路駐屯地に駐留しています。

この施設群は、2017年の3月に設立され、陸上自衛隊の機能拡充を目的として組織されました。具体的には、海外派遣や大規模災害への迅速な対応を可能にするために、既存の部隊からの要員を集めて新たに設立されたものです。その際、廃止された第4特科群第120特科大隊の要員も吸収し、機能別に組織が編成されました。こうした背景もあり、派遣活動において重要な役割を果たしています。

創立と変遷

第14施設群の歴史は、2016年3月28日に第361施設中隊や他部隊の要員が集まり、準備隊が編成されたことから始まります。その後、2017年3月27日には正式に第14施設群が設立され、上富良野駐屯地を拠点として新たに第395、396の施設中隊が設置されました。また、釧路駐屯地からの第397施設中隊も隷下に加わり、組織が強化されました。さらには、第301坑道中隊が上富良野駐屯地に移駐し、部隊の一部として編成されています。

2024年には部隊の一部が廃止される計画もあり、特に第301坑道中隊がその対象となる見込みです。また、新たに南富良野町が警備隊区に追加される予定です。

装備と活動

第14施設群は、多様な装備を保有し、各種の支援活動を行っています。主な装備には、道路障害作業車、83式地雷敷設装置、グレーダ、掩体掘削機、トラッククレーンなどがあります。また、各種トラックや救急車も取り揃え、必要な物資の輸送や搬送支援を行っています。

この部隊は、国際貢献活動や自然災害への対応において、重要な役割を果たしています。例えば、震災時の早急な対応や地域の安全確保に力を入れており、その存在は周囲の住民に安心感を提供しています。また、上富良野駐屯地の創立68周年記念行事では、過去の部隊の役割や機器が強調され、「坑道掘削装置の最後の雄姿」として称賛されました。

まとめ

第14施設群は、陸上自衛隊の中でも特に重要な施設科部隊であり、日々の厳しい訓練や準備を通じて、様々な災害や国際的な要求に応えるべく活動しています。その歴史の中では、地域の安全を守るための支援のみならず、国際社会への貢献も視野に入れた運用が求められています。

もう一度検索