第15回カンヌ国際映画祭

第15回カンヌ国際映画祭

第15回カンヌ国際映画祭は、1962年5月7日から23日までの間にフランスのカンヌで行われました。映画祭は、世界中の映画製作者たちの作品が集まり、優れた映画を称賛する重要なイベントとして位置づけられています。

受賞結果

この年の受賞結果は多岐にわたり、特に注目の作品が多く見られました。最も栄誉あるパルム・ドールは、アンセルモ・ドゥアルテ監督の『サンタ・バルバラの誓い』に与えられました。

また、審査員特別賞にはロベール・ブレッソンの『ジャンヌ・ダルク裁判』と、ミケランジェロ・アントニオーニの『太陽はひとりぼっち』が選ばれました。

男優賞は複数の受賞者がいたため、ラルフ・リチャードソン、ディーン・ストックウェル、ジェイソン・ロバーズ（『夜への長い旅路』）、そしてマレー・メルビン（『蜜の味』）に授与されました。

女優賞にはキャサリン・ヘプバーン（『夜への長い旅路』）、リタ・トゥシンハ（『蜜の味』）が受賞しています。また、国際映画批評家連盟賞はルイス・ブニュエルの『皆殺しの天使』が受賞し、国際カトリック映画事務局賞は『ジャンヌ・ダルク裁判』に献上されました。

さらに、劇映画化賞には『エレクトラ』（マイケル・カコニヤス）が、コメディ賞には『イタリア式離婚狂想曲』（ピエトロ・ジェルミ）が選ばれ、作品の多様性が示されました。

審査員

審査員は、映画界のさまざまな著名人が務め、コンペティション部門の審査委員長には日本の古垣鉄郎が選ばれました。

その他の審査員には、フランスの監督フランソワ・トリュフォー、ポーランドのイエジー・カヴァレロヴィッチ、イタリアのマリオ・ソルダーティ、ソ連のユーリー・ライズマン、アメリカの俳優メル・ファーラー、フランスの女優ソフィー・デマレエ、プロデューサーのアンリ・デューチュメイステル、作家のジャン・デュトゥールとロマン・ギャリー、ドイツのアーネスト・クルーガーが参加しました。

上映作品

上映作品は、競争部門に出品された映画が中心ですが、特別招待作品も多く含まれています。競争部門の作品はアルファベット順に並び、邦題がない場合は原題と英題が表示されます。

特別招待作品には、イタリアの『ボッカチオ'70』、フランスの『悪い女』が含まれ、その多様性が映画祭の魅力とされています。

この映画祭は、映画界の最高峰であり、各国の新しい才能が集まり、優れたクリエイティブ作品が多く紹介される貴重なイベントです。

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