第163回国会

第163回国会の概要

第163回国会は、2005年9月11日に実施された第44回[[衆議院議員総選挙]]の結果を受け、9月21日に召集された特別国会です。この国会は、2005年9月21日から11月1日までの42日間にわたって行われました。

主要な出来事

会期の初日、衆議院議長の選挙が行われ、河野洋平が衆議院議長に、横路孝弘が衆議院副議長に選出されました。また、内閣総理大臣の指名選挙では、衆参両院で小泉純一郎が指名され、これにより第3次小泉内閣が発足しました。

提出された法案

この国会期間中には多くの法案が提出され、その中でも特に注目されたのは郵政民営化に関する法案です。郵政民営化関連の法案は、以下のように進行しました：

• - 郵政民営化法案：10月11日に衆議院本会議で可決され、10月14日に参議院本会議でも可決され、正式に成立しました。
• - 日本郵政株式会社法案、郵便事業株式会社法案、郵便局株式会社法案なども同時に成立しました。
• - 郵政民営化法等の施行に伴う関係法律の整備に関する法律案は、10月20日に衆議院本会議で可決され、10月26日に参議院本会議を通過して成立しました。

さらに、デジタル時代の進展に合致した法改正も実施されました。

• - 電子署名に係る地方公共団体の認証業務に関する法律の一部を改正する法律案も成立しました。
• - 労働安全衛生法等の一部を改正する法律案は、10月18日に衆議院で、10月26日に参議院で可決され、これも成立しました。

重要法案の成立

注目の法律の一つは、障害者自立支援法案です。この法案は、社会における障害者の自立を支援し、社会参加を促進するものであり、10月14日に参議院で、10月31日に衆議院で可決され成立しました。

もう一つの重要法案は、9・11テロに起因する国際連合憲章に基づく人道的措置を定めた法律の改正案でした。この法案は10月18日に衆議院、10月26日に参議院でそれぞれ可決され、最重要法案として成立しました。

他にも、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の改正案、銀行法等の改正案が成立し、特別職及び一般職の職員の給与に関する法律等も改正されました。

議員立法とその他の法案

国会では、議員立法として提出された法案もありましたが、いくつかは否決されたり、審議が終了しなかったものもありました。その中には、人身取引の防止に関する法律案や、牛海綿状脳症対策特別措置法の改正案などがあります。

同国会では、またいくつかの条約も承認され、万国郵便連合に関する議定書などが承認されました。これらは国際的な協力を深めるために重要な役割を果たします。

まとめ

第163回国会は、特に郵政民営化に関する大きな法的変革が行われた国会であり、我が国の行政や経済に大きな影響を与えました。さまざまな法案が成立したことにより、国民生活に密接に関連する法律が見直され、適用される制度の基盤が強化されました。

もう一度検索