第17回秋華賞

第17回秋華賞の概要

2012年10月14日に開催された第17回秋華賞は、競馬界において特に注目された競走の一つです。このレースでは、ジェンティルドンナが桜花賞、優駿牝馬に続いて見事に優勝し、引き続ぎ牝馬三冠を達成しました。

レース施行前の状況

当年の3歳牝馬路線では、阪神ジュベナイルフィリーズを制したジョワドヴィーヴルが主役として期待されていました。しかしながら、チューリップ賞では3着、桜花賞では6着と振るわず、最終的には骨折が発覚し休養を余儀なくされました。

桜花賞では、ジェンティルドンナが優勝を果たし、続く優駿牝馬でも勝利を収めることで春の二冠を達成しました。そして、秋初戦となるローズステークスでも快勝を収め、秋華賞でも単勝オッズ1.3倍という圧倒的な支持を受けて出走しました。

対抗馬として期待されたのは、クイーンカップの優勝馬であり、桜花賞、優駿牝馬、ローズステークスでいずれもジェンティルドンナの2着に甘んじたヴィルシーナです。さらに、重賞の勝ち馬トーセンベニザクラ、ハナズゴール、アイムユアーズ、オメガハートランド、ミッドサマーフェアなども出走予定でした。

一方で、紫苑ステークスの勝ち馬パララサルーは腱鞘炎を発症し、秋の全休が決まるなど、出走馬の状況は厳しいものでした。

春のクラシックの結果

春のクラシックでは、以下のような結果がありました。

• - 第72回桜花賞 でジェンティルドンナが優勝
• - 第73回優駿牝馬でもジェンティルドンナが勝利

完走する18頭のうち、13頭が優駿牝馬に出走した実績を持っています。

レース展開

スタートでは、最内枠のヴィルシーナが先行する作戦を取ります。一方のジェンティルドンナは馬群の中団外を追走し、前半はスローペースで流れました。1000メートル通過時のタイムは62.2秒という展開で、向こう正面ではチェリーメドゥーサが最後方から一気に追撃し先頭へ立ちます。

残り600メートルを過ぎると、後続も徐々に仕掛けを始めますが、直線に入ってもチェリーメドゥーサとの距離は開いたままでした。しかし、残り100メートルでジェンティルドンナとヴィルシーナが馬体を併せてゴールへ迫ります。

ゴール前は接戦となり、最終的にはわずか7センチメートル差でジェンティルドンナが優勝しました。

レース結果

レースの結果は次の通りです。

• - 優勝馬: ジェンティルドンナ
• - 2着: ヴィルシーナ

また、ジェンティルドンナは過去のメジロラモーヌ、スティルインラブ、アパパネに続く歴史的な牝馬三冠を獲得しました。さらに、父のディープインパクトもクラシック三冠を達成しており、親子揃って三冠達成の記録を打ち立てた瞬間でした。

優勝騎手の岩田は秋華賞連覇を果たし、秋華賞最多勝の武豊に並ぶ存在となります。

中継と払戻金

レース中継は関西テレビによって行われ、実況は大橋雄介、解説は元JRA騎手の岡部幸雄氏が担当しました。

このように、第17回秋華賞はジェンティルドンナの歴史的な勝利と共に、多くのドラマを秘めた一戦となりました。

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