第18回社会人野球日本選手権大会

第18回社会人野球日本選手権大会

1991年（平成3年）の秋、社会人野球の強豪が集結する「社会人野球日本選手権大会」の第18回大会が開催されました。この年の舞台は、兵庫県神戸市にあるグリーンスタジアム神戸。10月10日から10月19日までの10日間、熱い戦いが繰り広げられました。

大会の概要と展開

この第18回大会には、初めて出場するチームはありませんでした。例年顔なじみの実力あるチームが全国から集まり、秋の日本一を目指しました。夏の風物詩である都市対抗野球大会を、その強力な打線で制した東芝（神奈川県川崎市）は、この大会でも優勝候補の筆頭と目されていましたが、unexpectedly 2回戦で姿を消す波乱がありました。

そんな中、今大会で快進撃を見せたのが日本石油（神奈川県横浜市）です。都市対抗野球大会への出場回数は、他の古豪に比べてそれほど多くなかったものの、チーム一丸となって勝ち進み、見事に大会初優勝を飾りました。彼らにとって、社会人野球の秋の頂点に立つのはこれが初めてのこととなりました。

また、地元関西勢として期待が寄せられた大阪ガス（大阪府大阪市）も、エースの西岡洋投手を軸に健闘し、決勝まで駒を進める活躍を見せました。

決勝戦

大会最終日の10月19日に行われた決勝戦は、快進撃で初優勝を目指す日本石油と、地元ファンの期待を背負う大阪ガスの対戦となりました。

試合の結果は、日本石油が勝利を収め、悲願の初優勝を達成しました。敗れたものの、大阪ガスも最後まで粘り強い戦いを見せました。

表彰選手

大会を通じて特に優れた成績を残した選手には、以下の表彰が行われました。

最高殊勲選手賞: 鈴木健（投手／日本石油）
敢闘賞: 西岡洋（投手／大阪ガス）
打撃賞: 徳永耕治（内野手／日本石油）
首位打者賞: 湯川素哉（外野手／大阪ガス） - 21打数13安打、打率.619

大会優秀選手

ポジションごとに選出された大会優秀選手は以下の通りです。

投手
鈴木健（日本石油）
高橋憲幸（日本石油）
上園達二（三菱重工長崎）
佐藤剛（本田技研）
西岡洋（大阪ガス）

捕手
森上弘之（三菱自動車京都）
上和秀（大阪ガス）

一塁手
徳永耕治（日本石油）
岩崎武千法（三菱自動車京都）

二塁手
西正文（大阪ガス）
平田望（日本石油）

三塁手
若林重喜（日本石油）

遊撃手
竹村誠（大阪ガス）

外野手
高林孝行（日本石油）
上野山達夫（三菱自動車京都）
湯川素哉（大阪ガス）
村上竜太郎（三菱重工長崎）

指名打者
山口高誉（本田技研）

大会記録

この大会では、以下の記録が樹立されました（タイ記録を含む）。

1イニングチーム最多三塁打: 2本（タイ記録）
1回戦の四国銀行戦で、三菱自動車京都が記録しました。

1イニングチーム最多犠打: 3個（タイ記録）
1回戦の日産自動車戦で、河合楽器が記録しました。

第18回大会は、日本石油が初の秋の栄冠に輝き、都市対抗覇者が早期敗退するなど、記憶に残る大会となりました。

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