第3地対艦ミサイル連隊

第3地対艦ミサイル連隊

第3地対艦ミサイル連隊（JGSDF 3rd Surface-to-Ship Missile Regiment）は、日本の陸上自衛隊に所属する部隊であり、北海道の上富良野駐屯地に常駐しています。この部隊は第1特科団の傘下にあり、主に敵艦艇に対する防衛任務を遂行するための地対艦ミサイルを運用しています。

連隊の概要

連隊の指揮官は1等陸佐が務め、主な業務として、88式地対艦ミサイルシステムを駆使して敵の艦艇に対抗することが求められています。設立は1994年3月で、当初は第1射撃中隊、第2射撃中隊のみから成っていましたが、翌年に第3射撃中隊及び第4射撃中隊が編成され、完全な体制が一応整いました。

初期には、防衛政策の変更により、部隊が解体される可能性もありましたが、最終的には方針転換がなされ、現在もその存在を続けています。

沿革

• - 1993年（平成5年）3月27日: 第4特科群内に地対艦ミサイル連隊準備隊が設置される。
• - 1994年（平成6年）3月28日: 上富良野駐屯地で第3地対艦ミサイル連隊が編成される。
• - 1995年（平成7年）3月28日: 部隊に第3射撃中隊および第4射撃中隊が新たに加わる。
• - 2000年（平成12年）3月28日: 後方支援体制が変わり、直接支援隊が廃止され整備部門が移管される。
• - 2023年（令和5年）3月16日: 第305地対艦ミサイル中隊が新編される。
• - 2024年（令和6年）3月21日: 富良野市が警備隊区に追加される。

部隊編成

第3地対艦ミサイル連隊は以下のように編成されています。

• - 本部管理中隊: 88式地対艦ミサイルシステムの指揮統制装置や捜索・標定レーダー装置を担当。
• - 第1地対艦ミサイル中隊: 射撃統制装置や発射機、装填機を運用。
• - 第2地対艦ミサイル中隊: 同様に射撃統制装置、発射機、装填機を扱う。
• - 第3地対艦ミサイル中隊: 同様に装備。
• - 第305地対艦ミサイル中隊: 新たに設置された中隊。

整備支援部隊

当初、高射特科群と同様に直接支援隊が編成されていましたが、その後、整備体制が変更され別の指揮系統に移行しています。2000年からは後方支援隊に属する整備部隊が担当するようになりました。

主要装備

第3地対艦ミサイル連隊は、88式地対艦誘導弾システムを始めとする多様な装備を有しています。具体的な装備は以下の通りです:

• - 88式地対艦誘導弾システム
• - 73式小型トラック、73式中型トラック、73式大型トラック
• - 9mm拳銃
• - 89式5.56mm小銃
• - 12.7mm重機関銃
• - 小型ドーザー

警備隊区

この部隊がカバーする地域には、富良野市や中富良野町が含まれています。

おわりに

第3地対艦ミサイル連隊は、陸上自衛隊において重要な防衛任務を果たす部隊であり、今後も地域の安全保障に貢献し続けることが期待されています。

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