第4回ゴールデングローブ賞

第4回ゴールデングローブ賞

1946年に公開された優れた映画作品群を称えるため、第4回ゴールデングローブ賞の祭典が執り行われました。この栄誉ある授賞式は、1947年2月27日にカリフォルニア州ロサンゼルスのハリウッドに位置する歴史あるルーズベルト・ホテルで盛大に開催され、映画界から多くの関係者が出席しました。

この年のゴールデングローブ賞では、多岐にわたる部門で、前年の映画芸術における顕著な功績が認められた作品や個人に賞が贈られました。

主要な受賞結果

最も注目される部門の一つである作品賞には、『我等の生涯の最良の年』（The Best Years of Our Lives）が選出されました。この作品は、その年の映画界において特に高く評価された作品として、最高の栄誉に輝きました。

監督の優れた手腕を称える監督賞は、フランク・キャプラ氏に授与されました。彼がこの賞を受賞したのは、彼の代表作の一つである『素晴らしき哉、人生!』（It's a Wonderful Life）での卓越した演出に対してです。

俳優部門では、男優賞にグレゴリー・ペック氏が輝きました。彼は、映画『子鹿物語』（The Yearling）での心に残る演技によって、その年の最も優れた男性俳優として認められました。

女優賞は、ロザリンド・ラッセル氏が受賞しました。彼女がこの賞を獲得したのは、映画『世界の母』（Sister Kenny）における感動的な演技に対してです。

主要キャストを支える助演者たちにもスポットが当てられました。助演男優賞は、クリフトン・ウェッブ氏が受賞しました。彼が評価されたのは、映画『剃刀の刃』（The Razor's Edge）での演技です。

そして、助演女優賞には、アン・バクスター氏が選ばれました。彼女もまた、クリフトン・ウェッブ氏と同じく映画『剃刀の刃』での演技が高く評価されての受賞となり、同一作品から助演部門で二人が受賞する形となりました。

特別な賞と部門

第4回ゴールデングローブ賞では、主要部門の他に特別な賞も設けられました。

Best Film for Promoting International Understanding（国際理解促進映画賞）には、スイス映画である『The Last Chance』が選ばれました。この賞は、映画が国境を越えて人々の相互理解を深める力を持つことを称えるものです。

また、ノンプロフェッショナル演技賞という特別賞も存在しました。この賞は、専門的な訓練を受けていないながらも優れた演技を見せた俳優に贈られるもので、『我等の生涯の最良の年』に出演したハロルド・ラッセル氏が受賞しました。彼の真実味あふれる演技が特に評価されました。

これらの受賞結果は、1946年という年が映画芸術においていかに豊かで多様であったかを示しています。栄誉に輝いた作品や個人は、その後の映画史において重要な足跡を残すこととなります。授賞式は、前年の映画界の成果を祝い、今後の発展を願う場として成功裏に幕を閉じました。

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