第41諸兵科連合軍 (ロシア陸軍)

第41諸兵科連合軍

第41諸兵科連合軍（だい41しょへいかれんごうぐん）は、ロシア陸軍に所属する部隊で、現在は中央軍管区の指揮下にあります。この部隊の歴史は、第二次世界大戦にまで遡ります。

概要

1942年5月16日、ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国（現在のロシア）において、第41軍として創設されました。設立当初から、その役割は独ソ戦における重要な戦力とされ、戦時中は中立的な地域で戦闘に従事しましたが、1943年4月には解隊されることとなります。しかし、部隊としての活動はその後も続き、1998年12月1日に再編成され、現在の第41諸兵科連合軍が誕生しました。

この連合軍は、特に2015年にシリア内戦において第74独立親衛自動車化狙撃旅団を投入するなど、国際的な状況にも関与してきました。

ロシアのウクライナ侵攻

2022年2月24日以降、ロシアによるウクライナ侵攻が始まり、第41諸兵科連合軍も活躍することとなります。まずはベラルーシからウクライナ北東部への攻勢を展開しましたが、特に北部チェルニーヒウ戦線では、チェルニーヒウの包囲に失敗し、その際に副司令官であるアンドレイ・スホベツキーも戦死しました。その結果、4月上旬にはチェルニーヒウ州からの撤退を余儀なくされました。

その後、北東部のハルキウ戦線においては、第55独立山岳狙撃旅団が攻勢を仕掛けましたが、ハルキウで反撃を受け、再度撃退されました。

さらに、東部ルハーンシク州のセヴェロドネツィク戦線においては、第2軍団からの援軍が加わり、ドネツ川の渡河作戦を試みましたが、その際には壊滅的な損失を被りつつも、7月上旬にはセヴェロドネツィクとリシチャンシクの占領に成功しました。この結果、ロシア軍はルハーンシク州全域を制圧しました。

戦線の推移

その後も、第41諸兵科連合軍は東部ドネツィク州において攻撃を続け、8月中旬にはクラマトルシク地区で攻勢を展開しましたが、シヴェルシクで再び撃退されました。9月にはウクライナ軍が反攻し、スヴャトヒルシクおよびリマンを解放することで、再び撤退する事態に至ります。

2022年10月にはルハーンシク州クレミンナに配置され、その後も2023年7月にはスヴァトヴェに配備が続きました。さらに、2023年11月には第55独立山岳狙撃旅団が東部ドネツィク州に、また第35独立親衛自動車化狙撃旅団が南部ヘルソン州に移動するなど、活動は続いています。

編制

第41諸兵科連合軍には以下のような編成がされています:

• - 第35親衛司令部旅団（ノヴォシビルスク）
• - 第35独立親衛自動車化狙撃旅団（アレイスク）
• - 第55独立親衛自動車化狙撃旅団（クズル）
• - 第74独立親衛自動車化狙撃旅団（ユルガ）
• - 第120親衛砲兵旅団
• - 第119親衛弾道ミサイル旅団
• - 第61親衛対空ミサイル旅団
• - 第40工兵連隊
• - 第106独立後方支援旅団（ユルガ）
• - 第10独立化学防護連隊（トプチカ）

このように、第41諸兵科連合軍は戦争の歴史の中で重要な役割を果たし続けており、現在も戦闘活動を続けています。

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