第46回スーパーボウル

第46回スーパーボウルの概要

第46回スーパーボウル（Super Bowl XLVI）は、2012年2月5日にインディアナ州インディアナポリスのルーカス・オイル・スタジアムで行われた米国アメリカンフットボールの試合です。この試合は、2011シーズンのNFLの決勝戦として位置づけられ、ニューイングランド・ペイトリオッツとニューヨーク・ジャイアンツが対峙しました。これは第42回スーパーボウルにも同じカードとして実現した対戦であり、ジャイアンツが21-17で逆転勝利を収めました。MVPにはジャイアンツのクォーターバック、イーライ・マニングが輝きました。

開催地決定の背景

このスーパーボウルの開催地は、2008年5月のNFLオーナー会議で決定されました。その際、ヒューストンやグレンデールなどを抑えてインディアナポリスが選ばれました。インディアナポリスでのスーパーボウル開催は初で、寒冷地での開催は過去のデトロイトやミネアポリスに続くものでした。

シーズン前の労使交渉

2011シーズンが始まる前、労使間の協定問題が影響し、3月から8月にかけてオーナー側がロックアウトを決行したため、スーパーボウルの開催が危ぶまれる事態が発生しました。

出場チームの状況

AFC代表として参加したペイトリオッツは、前回の対戦から4年が経過しており、スーパーボウルには7度目の出場でした。彼らは前回の対戦で敗北したジャイアンツに再挑戦する形となり、スーパーボウル制覇を狙いました。ジャイアンツは、ペイトリオッツ相手に4年ぶりの出場を果たしており、勝利すれば4度目のスーパーボウル制覇となります。両チームがスーパーボウルで対戦するのはこれが2度目のことでした。

ニューイングランド・ペイトリオッツのシーズン

ペイトリオッツは、シーズン中盤にジャイアンツ戦などで連敗を喫しましたが、その後の試合では見事に全勝を収め、AFC東地区で優勝し、プレーオフに臨みました。トム・ブレイディはこのシーズンも圧巻の成績を残し、パス成功率は65.6%、トータルで5,246ヤード、39タッチダウンを記録し、プロボウルに選出されました。彼の主要なターゲットだったウェス・ウェルカーやロブ・グロンコウスキーなども活躍し、チーム全体で513点を上げる攻撃力を見せました。

ニューヨーク・ジャイアンツのシーズン

ジャイアンツは好スタートを切ったものの、シーズン中期には苦戦しましたが、最終節にダラス・カウボーイとの直接対決で勝利し、NFC東地区の優勝を果たしました。プレーオフでも快進撃を続け、アトランタ・ファルコンズやグリーンベイ・パッカーズ、サンフランシスコ・フォーティナイナーズを次々と破り、スーパーボウルに進出しました。イーライ・マニングもこの年は自己最高の成績をあげ、プロボウルにも選出されました。

スーパーボウルの経過

試合はペイトリオッツがキックオフを選択しました。序盤からジャイアンツが得点し、ペイトリオッツはセイフティを喫して0-2の劣勢に立たされますが、徐々に流れをつかんでいきます。両チームはデフェンスを交えた接戦を展開し、最終的にはジャイアンツが逆転を果たしました。特に、残り時間少ない状況でのマニングの活躍が光りました。試合の最後に勝利を決定づけるタッチダウンを決めたブラッドショーのプレーは、観衆を熱狂させ、ジャイアンツの勝利へとつながりました。

エンターテインメントや放送

試合前のセレモニーでは、有名なカントリーシンガーがアメリカ独立の歌を披露しました。ハーフタイムショーにはマドンナが出演し、そのパフォーマンスは話題を呼びました。

このスーパーボウルは米国のテレビでNBCが放送し、視聴者に大きな影響を与えました。CM枠の競争も激しく、高額な広告費が発生しました。日本でも様々なメディアで中継され、多くのファンが試合を楽しみました。

最終的に、ジャイアンツが前回のスーパーボウルでのリベンジを果たし、4回目の栄冠を手に入れたこの歴史的な一戦は、多くのファンにとって忘れられない瞬間となりました。

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