第5回日本アカデミー賞

第5回日本アカデミー賞 (1982年)

1982年2月18日に、東京プリンスホテルで第5回日本アカデミー賞の授賞式が開催されました。この年の式典は、司会を山城新伍が務め、多くの関係者や映画ファンが集まり、日本映画の栄光を祝いました。

主な受賞作品

最優秀作品賞には『駅 STATION』が選ばれ、観客の心を掴んだ映画が評価されました。その他の優秀作品賞には次の作品が選ばれました:

• - 『ええじゃないか』
• - 『日本の熱い日々 謀殺・下山事件』
• - 『泥の河』
• - 『遠雷』

監督と脚本の賞

最優秀監督賞は小栗康平が『泥の河』で受賞。また、それに続いて優秀監督賞を受賞したのは以下の監督たち:

• - 今村昌平（『ええじゃないか』）
• - 熊井啓（『日本の熱い日々 謀殺・下山事件』）
• - 根岸吉太郎（『遠雷』と『狂った果実』）
• - 降旗康男（『駅 STATION』と『仕掛人梅安』）

脚本部門では最優秀脚本賞が倉本聰に贈られました。彼は『駅 STATION』の作品で評価されており、その脚本の独自性と登場人物の感情の描写が高く評価されました。優秀脚本賞には次の作品が選ばれました:

• - 荒井晴彦（『遠雷』『嗚呼!おんなたち・猥歌』）
• - 菊島隆三（『日本の熱い日々 謀殺・下山事件』）
• - 重森孝子（『泥の河』）
• - 田中陽造（『陽炎座』『ラブレター』『仕掛人梅安』『女教師 汚れた放課後』）

俳優部門の受賞者

最優秀主演男優賞では高倉健が『駅 STATION』で受賞し、彼の名演技が光りました。優秀主演男優賞には、渥美清（『男はつらいよ』シリーズ）、緒形拳（『北斎漫画』）、永島敏行（『遠雷』）、水谷豊（『幸福』）がノミネートされました。

一方、最優秀主演女優賞は松坂慶子が『青春の門』と『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』で受賞し、優秀主演女優賞には次の女優たちが選ばれました:

• - 石田えり（『遠雷』）
• - 岩下志麻（『悪霊島』）
• - 倍賞千恵子（『駅 STATION』）
• - 桃井かおり（『ええじゃないか』）

助演部門も見逃せません。最優秀助演男優賞には中村嘉葎雄が選ばれ、承認された作品は、彼が出演した複数の作品からのものです。優秀助演男優賞には石橋蓮司（『獣たちの熱い眠り』『魔性の夏』）、宇崎竜童（『駅 STATION』『ミスター・ミセス・ミスロンリー』）などが名を連ねました。

助演女優賞では、田中裕子が最優秀賞を受賞し、優秀助演女優賞にはいしだあゆみ（『駅 STATION』）、加賀まりこ（『泥の河』『陽炎座』『ラブレター』）などが受賞。

音楽・撮影・美術部門

音楽部門では最優秀音楽賞に宇崎竜童が輝き、優秀音楽賞は井上堯之や佐藤勝などが受賞しました。撮影部門では、安藤庄平が最優秀撮影賞を受賞し、木村大作（『駅 STATION』）が優秀撮影賞に選ばれました。

美術部門の最優秀賞は井川徳道と佐野義和（『魔界転生』）が受賞し、独自の作品が評価されました。その他多くの映像関連の賞も授与され、映画界の発展を祝う場となりました。

このようにして第5回日本アカデミー賞は、選ばれた作品や俳優たちが日本映画の歴史に残る光輝く瞬間を生み出しました。

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