第5諸兵科連合軍 (ロシア陸軍)

第5親衛諸兵科連合軍

第5親衛諸兵科連合軍は、ロシア陸軍に所属し、東部軍管区に位置する重要な軍部隊です。初めての設立は1918年に遡り、ロシア内戦内で赤軍の第5軍として設立されました。当初はウクライナ・ソビエト社会主義共和国に拠点を置き、白軍との戦闘で勝利を収めましたが、戦後まもなく解隊されました。

歴史的経緯

第一次世界大戦とロシア内戦

1918年3月に創設された第5軍は、ウクライナで白軍勢力に対抗する役割を果たしました。その後の内戦の激化により、部隊は一時的に解散いたしました。

第二次世界大戦

1939年、第二次世界大戦勃発の影響を受けて、第5親衛諸兵科連合軍は再編成され、ウクライナ・ソビエト社会主義共和国で新たに編成されました。この時期、部隊はドイツとの戦闘に多く投入され、特に1941年9月には大きな打撃を受けた結果、戦闘能力が減少しました。その後、1941年10月に再び編成され、いくつかの師団と旅団を基に新たに活動を開始します。1945年の終戦時には、日本軍の降伏を見届け、戦後の治安維持活動にも関わりがあったとされています。

冷戦期

冷戦期において同軍は強化され、1968年には赤旗勲章を授与されるなど、ロシア陸軍の中での地位を確立していきました。

現代における活動

1992年、ソビエト連邦が崩壊しロシアが独立すると、第5親衛諸兵科連合軍は正式にロシア陸軍の一部として再編成されました。そして2021年にはジューコフ勲章が授与され、その戦歴と規模を示す象徴的な存在となりました。

ウクライナ侵攻における役割

2022年2月24日、ロシアのウクライナ侵攻において第5親衛諸兵科連合軍は主力として配置され、ベラルーシを拠点に攻勢を展開しました。特に北部キーウ州では、チェルノブイリの占領を果たしましたが、4月には撤退を余儀なくされます。

その後、部隊は東部戦線や南部戦線で様々な攻撃を展開しましたが、激しい抵抗に直面し、指揮官や多くの兵士が犠牲となる場面も見られました。特に、バフムート戦線では激しい戦闘が繰り広げられ、2023年には再度バフムートを占領するものの、ウクライナ軍の反攻にも遭遇し続ける状況が見られました。

組織と指導者

第5親衛諸兵科連合軍の編制は常に変化しており、名将も数多く輩出されています。例えば、アレクサンドル・ドヴォルニコフやアンドレイ・セルジュコウ、イーゴリ・ロジオノフなどがその代表的な指導者です。

現代におけるこの部隊の行動は、依然として国際的に注目されており、その戦略や結果が多くの議論の対象となっています。今後もこの部隊の動向から目が離せません。

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