第50回有馬記念

第50回有馬記念

2005年12月25日に中山競馬場で開催された第50回有馬記念は、競馬ファンにとって特別な意味を持つレースでした。特に注目されたのは、ディープインパクトが無敗で牡馬クラシック3冠を達成しての出走だったことです。この26年ぶりの快挙を成し遂げたディープインパクトは、7戦全勝という成績で有馬記念に挑みました。

ファン投票でも圧倒的な人気を誇り、160,297票を集めて一位に選出されたディープインパクト。その差は2位のゼンノロブロイに対して35,000票以上というものでした。ゼンノロブロイ自身はこの年に勝利はありませんでしたが、一貫して安定した成績を残しており、引退レースとなるこのレースへの期待も高まっていました。

レースの前には、前年の2着馬タップダンスシチー、菊花賞馬のデルタブルース、ジャパンカップで僅差の2着に入ったハーツクライなど、実力馬が揃い、グランプリに相応しいメンバーが出走しました。特に、ジャパンカップ後に引退が発表されたゼンノロブロイとの対戦がマスメディアによって大々的に注目され、盛り上がりを見せました。

当日、中山競馬場には完全前売り制にも関わらず、162,409名もの熱心なファンが集まりました。会場はディープインパクトの応援で盛り上がり、その結果に大きな期待が寄せられました。

レース展開

レースは、前年の2着馬タップダンスシチーが主導権を握る形で進行しましたが、意外にもハーツクライはこれまでの追い込みスタイルを変えて3番手につけたのです。一方、ディープインパクトは後方の10番手付近で進みました。

レースが進むと、早めに先頭に立ったコスモバルクがタップダンスシチーを交わし、変化が見え始めます。しかし、残り150メートルでハーツクライが抜け出し、ディープインパクトも追い上げについていきますが、結果的には1/2馬身差でハーツクライが優勝することになりました。この瞬間、ディープインパクトにとっては生涯初の敗北となり、無敗での有馬記念制覇は達成されませんでした。

レース結果

結果的に、ディープインパクトは2着に終わりましたが、この結果は彼のキャリアにおいて特別な意味を持つことになりました。また、ハーツクライの鞍上を務めたクリストフ・ルメールは、このレースにおいてJRA重賞初制覇を果たしたことになり、彼にとっても記念すべき瞬間となりました。

データ

• - 入場者数: 162,409人
• - 売上金: 49,909,276,600円

このデータはJRA公式サイトの「データファイル」内、「年度別全成績 2005年 中山第5回」からのものです。

この有馬記念は、ディープインパクトの名により一層華やかさを添え、また競馬界における彼の影響力を示す歴史的なレースとして記憶されています。

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