第57回世界卓球選手権団体戦

第57回世界卓球選手権団体戦

2024年2月16日から2月25日までの間、韓国・釜山で開催された第57回世界卓球選手権団体戦は、卓球ファンにとって待望のイベントとなりました。この大会は、新型コロナウイルスの影響で2020年から延期が続いた経緯があり、韓国での開催は初めてです。

開催の背景

釜山での大会は2020年3月に予定されていましたが、新型コロナの影響で開催が3度延期された後、中止となってしまいました。2021年11月25日にアメリカ・ヒューストンで行われた国際卓球連盟の総会で、釜山が開催地として選定されました。他の候補地にはアルゼンチンのブエノスアイレス、インドのブバネーシュワル、パンチクラ、デリーがありました。

オリンピックとの関係

今大会は、2024年パリオリンピックの卓球部門の予選も兼ねており、男子と女子のそれぞれでベスト8に進出すると、オリンピック団体戦の出場権を獲得できるほか、個人戦の出場枠も得られる重要な大会でした。

出場チームとドロー

男女それぞれ40チームが参加し、大陸枠や開催国枠が設定されました。当初は32チームを想定していましたが、大陸間予選は取りやめ、最終的には各大陸から1チームずつが追加で出場権を獲得しました。グループリーグの抽選は1月16日に行われ、2月20日に決勝トーナメントの抽選が実施されました。

競技結果

男子グループリーグ

男子のグループリーグは全8組が設定され、各組の上位24チームが決勝トーナメントへ進出します。日本代表は準々決勝で中国に敗れ、この大会でのメダル獲得はなりませんでした。

女子グループリーグ

女子も同様に全8組で構成され、こちらでは日本代表が2-3の接戦ながら中国との決勝で敗れました。しかし、試合展開としては日本が3試合目終了時点で2-1とリードしており、大変接戦でした。

日本代表選手の選定

日本の男子代表選手は、张本智和、戸上隼輔、篠塚大登、田中佑汰、松島輝空の5名が選ばれました。女子チームは早田ひな、平野美宇、伊藤美誠、張本美和、木原美悠が選ばれ、特に早田はWR5位で期待がかかりました。

大会の放送

日本国内ではテレビ東京が放送のキーステーションを務め、TXN系列とBSテレ東で放送されました。また、日向坂46が応援サポーターとして参加し、現地のリポートも行われました。さらに、2024年1月から『世界卓球 ヤミツキTV』を放送し、大会を盛り上げる準備が整えられました。

まとめ

第57回世界卓球選手権団体戦は、韓国での初めての開催という記念すべき大会でした。また、オリンピックの出場権が賭けられたことから、多くの楽しみと緊張が交錯する中で進行しました。日本代表の男女ともに多くの期待がかかった大会であっただけに、次回の大会へのさらなる高みを目指す道のりが注目されます。

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