第67回東京箱根間往復大学駅伝競走

第67回東京箱根間往復大学駅伝競走

この大会は1991年1月2日から3日にかけて開催され、大学駅伝の歴史に名を刻む重要なイベントとなりました。往路は大手町の読売新聞東京本社前をスタート地点にし、鶴見、戸塚、平塚、小田原を経て箱根町の芦ノ湖駐車場入口がゴール地点となっています。復路は箱根町から同じルートを辿り、東京に戻る形で行われました。大会の前には、1990年11月18日に大井埠頭での予選会が行われ、出場校が決定しました。

実施日程

• - 往路: 1991年1月2日
• - 復路: 1991年1月3日
• - 予選会: 1990年11月18日

出場校の中で、前回出場した亜細亜大学が予選で惜しくも落選し、代わって明治大学が2年ぶりに出場を果たしました。これにより、競技はさらに盛り上がりを見せました。

大会の概要

往路

1区

往路では、序盤からハイペースの展開が見られる中、次々と選手が集団から脱落していくサバイバルレースとなりました。特に注目されたのは早稲田大学のルーキー・武井隆次で、彼は10km地点を過ぎた時点で先導グループに加わり、15km地点では木口典昭選手と千葉祐一選手と三人に絞られました。彼は最後の18.6km地点で飛び出し、そのままトップでタスキを繋ぎ、区間記録を更新する圧巻の走りを見せました。

2区

2区では、早稲田大学の櫛部静二選手が華々しい走りを見せ、結果的には日体大の平塚潤選手がトップでタスキを渡す形になりました。明治大学の進藤吉紀選手や大東文化大学の実井謙二郎選手もそれぞれ順位を上げる活躍を見せましたが、早稲田の櫛部選手は途中で失速し、結局14位でのタスキリレーとなりました。

3区

この区間では日体大の赤星輝彦選手が主導権を握る一方、中大の板橋弘行選手が追い上げを見せました。結果的には、明治大学の北沢義信選手が先頭に立ち、そのままタスキを繋ぎました。

復路

復路では、大東文化大学が全体のリードを守りながら順調に進行。特に注目されたのは区間記録を更新した選手たちで、彼らの活躍がチームを助けました。また、順天堂大学が復路で区間賞を獲得するなど、競技の熱は高まる一方でした。

最終的に、大東文化大学が総合優勝を果たし、11位に終わった早稲田大学や14位の明治大学とは対照的に、両校の力量の差が明確になった印象です。大会を通して、選手たちの努力と闘志が見受けられ、多くのドラマが繰り広げられました。これにより、本大会は大学駅伝の重要な関門として、今後の選手やチームにとって意味深いものとなったのです。

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