第87回東京優駿

第87回東京優駿概要

2020年5月31日、東京競馬場で開催された第87回東京優駿（日本ダービー）は、コロナウイルスの影響による緊急事態宣言の中で無観客で実施されました。この影響により、勝馬投票券の発売や払い戻しは電話とインターネットのみで行われ、場外投票所での販売は中止されました。日本ダービーの無観客開催は、1944年以来76年ぶりとなり、ファンファーレはCD音源での演奏が行われました。

出走馬とレース展開

この回のダービーには、前年の東京スポーツ杯2歳ステークスをレコードタイムで勝ち、以降全てのレースで勝利を収めてきたコントレイルが出走。彼は無傷の4連勝でダービーに臨みました。対抗馬としては、皐月賞でのコントレイルに次ぐ2着となったサリオスが挙げられ、この2頭がダービーの主役として注目された。その他にも、弥生賞の勝者サトノフラッグや、京都新聞杯のディープボンドなど、計18頭が出走しました。

レースは曇りの良馬場で行われ、午後3時40分にスタート。全馬ほぼ並んでのスタートを切り、大外枠のウインカーネリアンが先行し、コントレイルは3番手でレースを進める展開となりました。前半1000mを61秒1のスローペースで通過する中、マイラプソディが3コーナー手前で動き出し、先頭に立つと、同時にコントレイルも追い上げます。

コントレイルの勝利

直線に入ると、まずマイラプソディとコルテジアが先頭を争う中、コントレイルは残り約200mで追い出しを開始しました。その後、彼は隙を突いて抜け出し、見事勝利を収めました。サリオスも後ろから追い上げましたが、コントレイルのペースには敵わず、結局3馬身差をつけられ2着でゴール。タイムは2分24秒1という素晴らしいものでした。

この勝利によりコントレイルは、前走の皐月賞に続くGI3勝目を達成し、無傷の5連勝を飾りました。彼の成績は、ディープインパクト以来15年ぶりのことであり、このレースにおける成績はさらに多くの記録と将来への期待をもたらすこととなります。コントレイルは、ディープインパクト産駒であり、ダービーでの栄光を手に入れるため、今後のレースにもさらなる注目が集まりそうです。

競技後のコメント

勝利の後、騎手の福永祐一は「コントレイルが素晴らしい走りを見せてくれた」とし、その走りに感激した様子を見せました。また、管理する矢作芳人調教師も、初めての1番人気で迎えたダービーの中でのプレッシャー感を率直に語りつつも、コントレイルの強さを讃えました。サリオスの騎手ダミアン・レーンは、勝ち馬の強さを認めつつ、自らの馬も良い走りをしたとコメントしました。

まとめ

第87回東京優駿は、無観客という特別な状況下で行われたなか、コントレイルが見事なレースを展開し、無敗のままダービーの栄冠を勝ち取るという歴史的な瞬間となりました。競馬界は、この結果に大きな期待を寄せ、次なるレースへの期待が高まっています。さらに、サリオスを筆頭に出走馬たちの今後の活躍も注目されるところです。

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