第9回日本レコード大賞

第9回日本レコード大賞

1967年12月16日、渋谷公会堂にて開催された第9回日本レコード大賞は、音楽業界に新たな歴史を刻みました。この年の大賞には、ジャッキー吉川とブルー・コメッツの名曲「ブルー・シャトウ」が選ばれ、彼らは初の受賞者となりました。この受賞は、グループ・サウンズにとっても重要な出来事であり、歴史的な瞬間となりました。

イベントの変更

この年から、会場を日比谷公会堂から渋谷公会堂に移行しました。この変更により、多くの観客が新たな場所での盛り上がりを体験することとなりました。また、視聴率は12.5%と前年度の1ポイント減少しましたが、それでも多くの人々に支持されたイベントであったことは間違いありません。さらに、12月16日の開催はこれまでの大会の中でも最も早い時期に行なわれました。

司会者と受賞者

イベントは、三木鮎郎が3度目の司会を務める中で進行されました。受賞作品と受賞者は以下の通りです。

• - 日本レコード大賞

作品名：ブルー・シャトウ
歌手：ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
作詞：橋本淳
作曲：井上忠夫
編曲：森岡賢一郎

• - 歌唱賞

作品名：君こそわが命
歌手：水原弘
※水原は1959年に「黒い花びら」で大賞を受賞し、二冠達成。

作品名：小指の想い出
歌手：伊東ゆかり

• - 新人賞

受賞者：永井秀和（曲：恋人と呼んでみたい）、佐良直美（曲：世界は二人のために）

• - 作曲賞

作品名：霧の摩周湖（歌：布施明）/渚のセニョリーナ（歌：梓みちよ）
作曲者：平尾昌晃

• - 編曲賞

作品名：レッツゴー運命他（歌：寺内タケシとブルージーンズ）
編曲者：寺内タケシ

• - 作詩賞

作品名：霧のかなたに（歌：黛ジュン）/恋のフーガ（歌：ザ・ピーナッツ）
作詞者：なかにし礼

• - 特別賞

受賞者：石原裕次郎

• - 企画賞

作品名：歌と音でつづる明治
受賞団体：キングレコード（株）- 3年ぶり2度目の受賞

• - 童謡賞

作品名：うたう足の歌（歌：杉並児童合唱団）

TV中継と主催

本イベントは、TBSによる製作著作のもと、社団法人日本作曲家協会、日本レコード大賞制定委員会、日本レコード大賞実行委員会の主催で行われました。視聴者にとっては忘れられない音楽の祭典となったことでしょう。

まとめ

第9回日本レコード大賞は、ジャッキー吉川とブルー・コメッツの歴史的な功績により、音楽ファンの記憶に深く刻まれることとなりました。音楽界の新たな展望を示す素晴らしい機会となり、後の大賞に繋がる重要なステップとなったことは間違いありません。

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