第9施設群

第9施設群の概要

第9施設群（だいきゅうしせつぐん）は、陸上自衛隊の一部隊であり、英語では「JGSDF 9th Engineer Group（Construction）」と呼ばれています。これは福岡県小郡市に位置する小郡駐屯地を本拠地としており、主に災害派遣や国際的な貢献活動を行う役割を持っています。

組織と役割

第9施設群は第5施設団の隷下にあり、群長は1等陸佐（二）によって指揮されます。この部隊は、機能の異なる3個の施設中隊を中心に構成されており、主に小郡駐屯地に駐屯しています。対応する様々な任務には、自然災害時の救援活動や平和維持活動が含まれます。特に、地域の安全と安心を支えるため、さまざまな整備や支援活動も行っています。

沿革

第9施設群は、1952年に鹿屋駐屯地で設立された施設教育隊が起源となります。当初は第535施設大隊として設立され、1953年に小郡駐屯地に移転しました。1954年には陸上自衛隊の設立に伴い、独立第535施設大隊は第106施設大隊に改称されました。その後、1961年には第2施設群に編入されます。

1973年8月1日、これまでの活動を引き継ぎつつ、第106施設大隊が基幹となって新たに第9施設群が設立されました。この新編成では、第305ダンプ車両中隊や第305地区施設隊が隷下に組み込まれ、その後も随時部隊の編成や改編が行われています。

主要な改編

1981年には第305ダンプ車両中隊が第5施設団の直轄部隊に編入され、1989年には新たな部隊の編成が行われて、群本部中隊が廃止され、本部管理中隊が設立されています。2011年には第5次ハイチ派遣国際救援隊が出発し、翌年には帰国しています。さらに、2013年にも部隊の改編がなされ、新たに第391施設中隊が新設されました。

支援体制

整備支援に関しては、西部方面後方支援隊第103施設直接支援大隊第2直接支援中隊および都城派遣隊がそれぞれ小郡駐屯地や都城駐屯地を支援しています。これらの支援体制は、2003年から始まり、今でも続いています。

警備区域

第9施設群が担う警備隊区は、福岡県の筑後地方北部に位置し、小郡市、朝倉市、大刀洗町、筑前町、東峰村など2市2町1村が含まれます。また、この地域は人口密集地でもあり、様々な災害やイベントに備えての準備が求められています。

まとめ

第9施設群は、災害対応や地域の安全確保に重要な役割を果たしており、国際貢献活動においても活発に参加しています。その活動は、平和な社会の維持に欠かせないものであり、地域住民にとっても重要な存在です。

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