都城駐屯地

陸上自衛隊都城駐屯地について

陸上自衛隊都城駐屯地は、宮崎県都城市久保原町に所在する駐屯地です。この地は、かつて旧日本陸軍の都城歩兵第23連隊が駐屯していた場所であり、その歴史を受け継いでいます。現在、第43普通科連隊をはじめとする複数の部隊が駐屯し、地域の防衛と災害派遣などの任務にあたっています。

概要

都城駐屯地の司令は、第43普通科連隊長が兼務しています。駐屯地の周辺には、都城訓練場、高ノ峰射撃場、霧島演習場といった訓練施設があり、実戦的な訓練が実施されています。

歴史

旧日本陸軍時代

戦前には、歩兵第23連隊がこの地に駐屯していました。

警察予備隊時代

1951年（昭和26年）3月1日に都城駐屯地が新設され、1952年（昭和27年）8月には、第12連隊第2大隊が鹿屋駐屯地から移駐しました。

陸上自衛隊時代

1954年（昭和29年）7月1日に陸上自衛隊へ移管され、1957年（昭和32年）12月には第305地区施設隊が新編されました。その後、1961年（昭和36年）に第305地区施設隊は第5施設団隷下となり、1962年（昭和37年）には第113教育大隊が国分[[駐屯地]]へ移駐、第43普通科連隊が編成完結しました。1989年（平成元年）には第305地区施設隊が廃止され、第9施設群第345施設中隊が新編。2003年（平成15年）には西部方面後方支援隊の部隊が新編、2005年（平成17年）には第9施設群の改編が行われました。2015年（平成27年）には西部方面会計隊の改編に伴い、第364会計隊都城派遣隊が設置されました。

駐屯部隊

都城駐屯地には、以下の部隊が駐屯しています。

西部方面隊隷下部隊
第8師団
第43普通科連隊
第8後方支援連隊
第2整備大隊
第3普通科直接支援中隊（第43普通科連隊を支援）
第5施設団
第9施設群
第376施設中隊
西部方面後方支援隊
第103施設直接支援大隊
第2直接支援中隊
都城派遣隊（第376施設中隊を支援）
西部方面システム通信群
第102基地システム通信大隊
第319基地通信中隊
都城派遣隊
西部方面会計隊
第373会計隊
都城駐屯地業務隊
防衛大臣直轄部隊
警務隊
西部方面警務隊
第135地区警務隊
都城派遣隊
共同の機関
自衛隊宮崎地方協力本部
都城地域事務所
都城援護室
都城援護センター

最寄りの幹線交通

都城駐屯地へのアクセスには、以下の交通機関が利用できます。

高速道路: 宮崎自動車道 都城IC
一般道: 国道10号、国道221号、国道222号、国道269号、宮崎県道・鹿児島県道2号都城隼人線、宮崎県道31号都城霧島公園線、宮崎県道33号都城北郷線
鉄道: JR九州日豊本線 五十市駅
港湾: 宮崎港、細島港、油津港（重要港湾）、延岡港、延岡新港（地方港湾）
飛行場: 宮崎空港（第二種空港）、新田原基地（その他の飛行場）

周辺の重要施設

都城駐屯地の周辺には、以下の重要な施設が存在します。

航空自衛隊新田原基地（児湯郡新富町）
航空自衛隊高畑山分屯基地（串間市）
一ツ瀬ダム（西都市）
一ツ瀬発電所（西都市）
小丸川発電所・ひむか変電所（児湯郡木城町）
宮崎幹線（送電線路）
小丸川幹線（送電線路）
宮崎変電所（都城市）
旭化成延岡支社（延岡市）

まとめ

陸上自衛隊都城駐屯地は、旧日本陸軍の歴史を引き継ぎながら、現代の防衛任務を遂行する重要な拠点です。駐屯部隊は、日々の訓練を通して精強な部隊を目指し、有事の際には迅速に対応できるよう備えています。

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