笹倉温泉

笹倉温泉

笹倉温泉は、新潟県糸魚川市の山間、標高460mに位置する温泉地です。かつて越後国と呼ばれたこの地は、豊かな自然に囲まれた場所にあります。

泉質

笹倉温泉の泉質は、ナトリウム-炭酸水素塩泉です。特に重炭酸ナトリウムの含有量が非常に多いことが特徴で、その豊富な成分から肌に優しい「美人の湯」として知られています。源泉は3本あり、いずれも源泉かけ流しで使用されています。（千寿の湯のみ）源泉温度は約55°Cです。

温泉街

笹倉温泉には、日本秘湯を守る会にも名を連ねる一軒宿「龍雲荘」があります。すぐ近くには焼山温泉があります。龍雲荘では、温泉水を使ってご飯を炊いており、ほんのり甘く、黄色みを帯びた独特の風味が楽しめます。

歴史

笹倉温泉の歴史は、江戸時代中期、享保年間に遡ります。糸魚川市砂場にある宋林寺の本尊、薬師瑠璃光如来の霊示によって発見されたと伝えられています。温泉地内には薬師堂の他、お湯をかけて祈願するお湯掛け薬師があります。柄杓で一杯の湯を仏に、もう一杯を飲んで祈ると霊験あらたかであるとされています。

近代に入り、1926年（大正15年）12月5日に開湯式が挙行されました。その後、1939年（昭和14年）10月には、黒部川電力がこの地を買収し、将来的な発電所建設のための基地として、従業員の保養所として利用しました。1981年（昭和56年）には、子会社である黒電興業が設立され、保養所施設は一般にも開放されました。1989年以降は増改築を重ね、現在の旅館の形となりました。現在も黒電興業が経営を行っています。

アクセス

笹倉温泉へのアクセスは、えちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの梶屋敷駅が最寄りです。駅前から糸魚川バス「07 早川線」に乗車し、約25分で終点の「笹倉温泉」に到着します。

注意点

一部の便は笹倉温泉まで乗り入れず、焼山温泉止まりとなるため、事前に確認が必要です。

関連項目

* 焼山温泉：笹倉温泉のすぐ下にある一軒宿の温泉。

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