筆谷芳行

筆谷芳行について

筆谷芳行（ふでたに よしゆき）は、1964年4月15日生まれの漫画編集者です。株式会社少年画報社の取締役編集担当であり、コミックマーケット（通称：コミケ）準備会の共同代表（第3代）としても知られています。愛称は「フデタニン」です。明治大学経営学部を卒業しています。

コミケスタッフとしての活動

17歳から18歳という若さの頃から、筆谷氏はコミケのスタッフとして活動を始めました。長年にわたりコミケカタログの編集長を務めるなど、コミケ運営に深く関わってきました。2006年9月30日、当時の代表であった米澤嘉博氏が病気療養のため退任することになり、後任として安田かほる氏、市川孝一氏と共に共同代表に就任しました。米澤氏はその翌日、10月1日に逝去され、C71（2006年冬コミ）から新たな体制でのコミケがスタートしました。

コミケ準備会では、2003年に亡くなった岩田次夫氏（通称イワエモン）と筆谷氏を混同した手紙が複数寄せられるという出来事がありました。これらの手紙には「筆谷さんに続き米沢さんまで」などと、筆谷氏が先に亡くなったかのような誤解が含まれていました。

また、Dr.モロー氏によるコミケカタログの穴埋め漫画『フデ子伝説』の主人公フデ子のモデルとしても知られています。この漫画には、筆谷氏自身もカタログ編集長やコミケ代表として登場することがあります。Dr.モロー氏の身辺雑記である『Dr.モローのリッチな生活』にも登場しますが、実在の人物は基本的に目線が入っています。目線なしで似顔絵が描かれる場合、フデ子との違いは口紅の有無のみという特徴があります。

少年画報社での編集者としての活動

少年画報社では、ヤングキングの編集長を経て、ヤングキングアワーズとヤングコミックの両誌の編集長、さらにヤングキンググループ全体の統括を担当しています。2016年6月20日には、前述の2誌の編集長を兼務したまま、取締役編集担当に就任しました。

アワーズでは、『トライガン』、『コミックマスターJ』、『HELLSING』などの人気作品を担当しました。これらの作品はアニメ化もされており、筆谷氏はアニメスタッフとして企画などの名義でクレジットされています。

参加作品

筆谷氏が関わった主な作品は以下の通りです。

朝霧の巫女 - 企画
トライガン - プロデューサー
へっぽこ実験アニメーションエクセル・サーガ - 協力
HELLSING（TV版） - スーパーバイザー
石田とあさくら - 企画協力
蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- - 企画
僕らはみんな河合荘 - 企画協力
アニメで分かる心療内科 - 企画
ドリフターズ - プロデュース
プラネット・ウィズ - 企画協力

これらの作品からも、筆谷氏がアニメ業界にも深く関わっていることがわかります。

その他

筆谷氏の夫人は、小学館の編集者であり、『ブラック・ラグーン』のアニメで広報・宣伝としてクレジットされている筆谷利佳子氏です。
実兄は、野球殿堂博物館広報の筆谷敏正氏です。
ビールを愛飲しており、特に冷えたビールを好みます。ぬるいビールや焼酎は苦手で、決して口にしないそうです。
明治大学時代には漫画研究会に所属し、同時期の会員には高田裕三氏や高杉ナツメ氏がいます。
沢田研二氏の大ファンであり、コミケカタログや自身のTwitterで沢田氏について語ることがあります。

筆谷芳行氏は、漫画編集者としてだけでなく、コミケの運営にも深く関わるなど、多才な人物であることがわかります。

外部リンク

フデタニン (@FUDE0415) - X（旧Twitter）

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